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食パンより、それを運ぶ車が強くなった~ネット登場以降のコンテンツ流通~

パン4

1次情報に該当するのは、食パン

「そんなこと知っているよ!」と言われそうですが、食パンはなんと小麦粉から出来ています。
小麦粉という材料に、牛乳や卵などを加えてコネコネしてオーブンで焼くと食パンが出来上がります。
食パンは6枚切りや8枚切りにした後、袋詰めにして車に乗せて運ばれていきます。私たちは、店頭にならんだ食パンを購入して美味しく頂くわけです。

つまり、以下のような図になります。
パン01————-
〇小麦粉(→素材)

〇食パン(→加工)

〇車(→流通)
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【素材】を【加工】して、【流通】に乗せて人々に届けるのです。
もしも小麦粉だけ渡されても食べられませんよね?誰かが食パンという形に加工してくれるからこそ、美味しく食べることが出来ます。ニュースやコンテンツに例えると、この【素材】を【加工】した食パンが、1次情報/コンテンツになります。

これをテレビで流れる記者会見のニュースに例えると、
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〇記者会見そのもの(=小麦粉→素材)

〇記者会見を編集した映像(=食パン→加工)

〇記者会見を流すテレビ(=車→流通)
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になります。この記者会見を編集した映像が、1次情報です。
パン2もしこれが新聞であれば、

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〇記者会見そのもの(=小麦粉→素材)

〇記者会見を取材した文章(=食パン→加工)

〇記者会見の記事が載った新聞(=車→流通)
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と、素材の加工の仕方と流通の仕方が変わるわけです。インターネットが出来る前までは、素材を食パンに加工する人と、それを流通させる人は同じでした。
テレビ局は、映像という食パンを作り、テレビという車で流通させていました。
そして、新聞社は、記事という食パンを作り、新聞という車で流通させていました。

この時、大事になっていたのは、いかに美味しい食パンを作るかです。どう流通させるかという車は、マスメディアにほぼ独占されていたため、だいたいみんながみんな同じ情報を見ていました。作り手が気にすることは、いかに素材を加工して、美味しい食パンを作るかということでした。

ネットの登場により、パンより車の方が立場が強くなった

しかし、ネットの登場により、食パンを作る人と、車で運ぶ人が必ずしも一致しなくなります。例えばYahooはこんな感じです。
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〇記者会見そのもの(=小麦粉→素材)

〇記者会見を取材した文章(=食パン→加工)→超たくさん

〇記者会見の記事が載ったYahooニュース(=車→流通)
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パン3
食パンという1次情報が、Yahooニュースという車によって運ばれるようになりました。一番立場が強いのは、圧倒的な人たちに食パンを届けることの出来る車、Yahooニュースです。ネットでは、マスメディアによる車(流通)の独占がありませんでした。新興勢力であったYahooは、90年代以降、最も力のある車(流通)になりました。

こうして、食パンよりも、車の方が立場が強い場合が出てきたのです。ネットで大きく覇権を握ろうと思う人は、性能の良い車(→流通)を作ることに一所懸命になりました。

最近では、月間4000万人もの人たちが使うNAVERまとめが、Yahooに次いで最も大きな車(流通)です。
そしてgoogleも、googleニュースというソリューションを持っており、むろん大きな車(流通)です。

ということで、マスメディア時代は流通(車)のことを気にせず美味しい食パン(加工)を作っているだけで良かったけれど、ネット時代は車(流通)のことを考えないと、ビジネスとしてスケールが難しくなっています。

次回は、パンを受け取ってフレンチトーストを作る人々について書きます。

▼次回はコチラ
食パンでフレンチトーストを作る人々~初音ミクのヒットに見る~