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たとえ間違っていても、どんどん未来を予想しよう

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モバゲーとmixiとGREE、一番強いのは?


かつてモバゲー、mixi、GREEが内製で作っていたソーシャルゲームをオープンプラットフォーム化すると発表したのは、2009年か10年くらいのことだったと思います。

その頃、私は、とある大人たちの会議に出ていました。その会議中に、一番偉い大人が次のように質問しました。

「3社の中で、ソーシャルゲームのプラットフォーマーとして一番大きくなるのはどこだと思う?」

私はしばし考えると、こう答えました。(学級委員風に)

「mixiだと思います。なぜならば、ソーシャルというのは人と人とが交流することで楽しむゲームなので、実際の知人であるリアルグラフを持ったmixiの方が強いと思うからです。」

それから3年か4年経った現在、この予想は見事にハズれていたことが分かります。

実際にはモバゲーとグリーがしのぎを削り、事実上この2社の戦いになっていきます。
(まあその後のスマフォ普及により、さらに主戦場はappstoreとgoogleplayに移ってしまうのですが・・・)


おおやけで間違えたことは、記憶に残る


その時、偉い人は最もらしく頷いていた記憶があるので、私の答えはわりとすわりの良い解答だったと思います。実際には大間違いなわけで、過去になってから要因を分析すると簡単な理由なんですよね。

・ソーシャルゲームは、プレイヤーが課金をすることによって強くなり、それを他のプレイヤーに見せつけることによって成立する。(ギルドバトル等のMMORPGの手法もどんどん取り入れられていった)
→ゆえに、むしろリアルグラフは邪魔になる

・ソーシャルゲームで課金をしていたユーザーは、フィーチャーフォンでのキャリアによる課金システムに慣れており、ケータイコンテンツに対してお金を落とすことに慣れていた。
→ゆえに、課金障壁が低い

ということで、この質問の問いを答えるには、ソーシャルゲームになぜ課金をするかという本質と、日本のケータイコンテンツにおける課金システムの仕組みを以って解とする必要があったのです。

むしろmixiのゲーム的な「リアルグラフの友人たちと楽しくゲームをする」で代表的だったZingaなどは、あれよあれよと勢力を失って今日にいたります。

この間違いはいまだに記憶に残っていて、自分の間違った仮説をおおやけに発表したおかげで、余計印象づけられたのです。故に、類似ケースが今後出てくれば、本質的な顧客の課金ポイントはどこなのかに注目しますし、どんなコンテンツであれ、最も重要なのは課金システムが収斂されているかという点であることも理解しています。

なので、未来について仮説を立てて、発表してみるって良いと思うんですよね。たとえ間違っていても、教訓が残り、その教訓を活かすことによって、さらに確度の高い仮説を作ることに繋がるのです。

GREEのブラウザ注力は、プラットフォームに挑むということ?

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AppstoreとGoogleplayに全てを握られた現状

先日の決算発表で減収減益となったGREEは「選択と集中」を掲げていて、ネイティブアプリについては開発タイトルを絞り、ブラウザに注力するそうです。

現在、ソーシャルゲームに限らずスマフォのサービスは、ほとんどネイティブアプリが主戦場です。LINEもパズドラもFacebookもTwitterも、スマフォのネイティブアプリで使われているのが実態です。アプリの方がスムーズに動いてUXやUIが設計しやすいというのもありますが、それ以上にappstoreとgoogleplayという2つのプラットフォーマーが存在するがゆえに、そこに乗っかってアプリを出すより選択肢がないという状況の方が大きいです。

両者のストアはランキングを持っているため、サービスさえよければ一気にランキングの上位に上がって拡散します。ファッションコラージュサービスのIQCNなども、WEBのみで展開していたときは全くスケールしなかったけれど、アプリを出したら一気に利用者が拡散したようです。
WEBという広大な土地では道しるべがありませんが、アプリマーケットという閉じられたプラットフォームであればランキングという判断指標があるため、良いものであれば人が集まりやすいのです。

その中で、あえてGREEがブラウザに注力するということは、広大な土地を一から耕して自らが再び巨大なプラットフォーマーになるという意思表示でしょうか。(まさか、外側だけアプリで中身は全てブラウザで作られた、俗に言う“ガワネイティブ”のゲームを指してブラウザと呼んでいるということではないですよね。)

さっきも書きましたが、サービスが優れていれば、閉じられたプラットフォームに出した方がサービスは早く普及する可能性が高いです。しかし、それを絞ってブラウザに注力するというのは結構な決断だと思います。

プラットフォーマーの横暴という言葉がありますが、プラットフォーマーはそのプレイス全体を支配しているため、圧倒的においしい立場です。そして、そこで商売している人たちの運命は、プラットフォーマーに握られています。致命的な規約変更を行い、サービスを出せなくなるというケースも十分想定されるわけです。

プラットフォーマーが出現する時

今までプラットフォーマーが現れたケースは、以下のケースしかないと思います。

1.圧倒的なデバイス普及
2.中毒性・実用性のあるシステム(ゲーム)
3.怪物なみのキラーコンテンツ
4.価格競争

1.圧倒的なデバイス普及
これは携帯端末普及に伴うimodeプラットフォームの拡大を指します。もちろん、スマートフォン普及に伴うappsore、googleplayの拡大も同じことです。これが最大のプラットフォーマーのポジションだと思います。

2.中毒性・実用性のあるシステム(ゲーム)
オンラインゲームなど、中毒性のある仕組みを作ってユーザーを囲いこむプラットフォーマーです。ソーシャルゲームもこれにあたりますが、実用性のあるシステムとしてはクックパッドがこれにあたると思います。もはや生活にコミットし過ぎててコレがないと困るレベルなのです。このプラットフォーマーは、1に比べると規模は小さくなります。

3.怪物なみのキラーコンテンツ
パズドラがそうですが、突出した素晴らしいコンテンツ自体が、プラットフォームになる例です。

4.価格競争
フィーチャーフォン時代におけるモバゲー、GREEはコレだと思っています。当時はimode、ezwebといった通信キャリアのコンテンツマーケットが力を持っていたのですが、サービスはほとんど有料でゲームコンテンツは月額300~500円程度の利用料が必要でした。そこにモバゲーが「無料ゲーム数百タイトル」みたいなキャッチコピーを掲げ、一気にユーザーを集客したのです。その後のSNSへの繋ぎこみも非常に上手かったため、キャリアのコンテンツプラットフォームに負けないプラットフォームへと成長しました。

GREEはどういった戦略を取るのか考えると、「1.圧倒的なデバイス普及」は無理ですよね。で、appstore、googleplayは基本無料なので「4.価格競争」をしかけることも出来ません。すると、「2.中毒性・実用性のあるシステム(ゲーム)」か「3.怪物なみのキラーコンテンツ」になるのですが、2は今更ゲーム以外に手を出すかという疑問と、3はものすごい頑張ってバズドラレベルです。3並みのタイトルを連発してGREE会員に登録しないとPLAY出来ないみたいなことでプラットフォームの成長戦略を考えているのでしょうか。

どなたか、これ以外にプラットフォーマーになれる条件が思いついたら、是非教えていただきたいです。

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