タグ別アーカイブ: イノベーター

誰が“この新規サービス”のイノベーターになるべきか

イノベーター

新しいモノは、2.5%のイノベーターからはじまる

前回原稿を書いていて思ったのですが、新しいモノゴトが広まるときは、ごく少数のイノベーター(全体の2.5%といわれる)を通して広まっていくというマーケティングの定説があります。この最初に使い始める層というのが結構大切な気がしています。
たとえば、Facebookが一般に公開されたのは、Myspaceより3年も後なのですが、今はFacebookは世界で10億人が使っているサービスになっています。なぜ先行していたMyspaceが敗れたのかという分析が色々行われていますが、Facebookは大学生のためのSNSという若者にフォーカスしたことが大きな要因だったのではと言われています。

たいてい米国でもアジアでも、新しいサービスが流行するときは若者を起点に広がるようですが、日本においてはFacebookとTwitterが流行した過程ってけっこう特殊かなという気がします。思い出すとこんな感じだったかと。

■Twitter
一部のIT関係者やギークが使用。ビジネスの会話が主。

孫さんや広瀬香美等著名人が使って認知拡大

マスメディアが取り上げさらに拡大

ブレイクしてから数年たった2013年は、若者を中心に再ブレイク中

■Facebook
一部のITや広告代理店関係者が使用。(つまらないという声が続出)

映画「ソーシャルネットワーク」公開 認知拡大

じわじわ来たところで、マスメディアが取り上げさらに拡大

そもそもサービスの仕組みが拡散する仕組みなのでブレイク。現在はFacebook疲れが進む。

いずれもマスメディアの力を途中で借りてるというのが、日本の特殊事情な気がします。あと、IT関係者とか広告セクションの人ってきそうなサービスに飛びつきますが、特に業界内でコミュニケーション取りたいわけじゃないのと半分仕事なので、使ってても「何が面白いのかわからん」になるんですよね。

誰がイノベーターになるのかは、サービスによって異なる

ちなみに、女性向けサービスは、ITや広告関係者からはノーマークになるので、いきなり普及してからポっと情報が出てきてきたりします。もうすぐ5000万人にユーザー数が届きそうなPinterestだって開始当初は関係者の間でも全く話題にならなかったそう。クックパッドもそうですね。

あと日本の独特のカルチャー文化によって広まっていくパターンもあると思います。オタク、サブカルチャー文化(ニコ動とかPIXV)、ギャル文化(DECOLOG、デコメ)などなど。

ただ、これらのサービスが始まった時は広大なWebという砂漠にポツンとサービスがあって「見つけに行かなければならなかった」のですが、今はスマートフォンによりアプリプラットフォームが統合されているため、一部のイノベーターが使いだして広まるというよりは、一気にメインターゲットまでドカンと普及してしまう例も多いかと思います。カメラアプリとかはコレにあたりますね。1000万人のユーザー獲得まで1年もかかってなかったりするので。

自分たちのサービスは、誰に一番最初に使ってもらうべきなのか?というのは、非常に検討する価値があるテーマかと思います。

LINEがなぜ流行ったかという、最後の考察

LINE

LINEをインストールすると500円もらえた時代

アップルのWWDCが話題になっていますが、なぜLINEが流行ったかを最後に考えてみたいと思います。LINE流行の要因を考えるという周回遅れにもほどがある話題をなぜ考えていたかといえば、どこかで書きたいと思いつつ、機会を逃してしまったからです。

私がLINEをインストールしたのは、2011年の夏でした。多分リリースしてから1、2カ月くらいだった気がします。その頃、LINEではモニターを10万人募集していて、LINEをインストールしてアンケートに答えるとAmazonギフト券500円をもらえるキャンペーンを実施中でした。
LINEをインストールしてアンケートに答えるだけで、500円ですよ!?今では考えられないことですが・・・。

で、ふと思い立ってLINEをインストールした際に、友達一覧のリストに表示されたのは3人くらい。そのうちの一人は、地元のヤンキーの子でした。そこで交わした会話が以下のような感じです。

トリ(私のこと)「なんでLINEをインストールしたの?」
ヤンキー友「なんか、地元のともだちがみんないれてるから、便利だからいれろって」
トリ「へー、何人くらい?」
ヤンキー友「10人くらいかなー。」
トリ「どうやって使ってるの?」
ヤンキー友「みんな仕事終わったら今日どうする?みたいな感じでLINEで場所決めて飲みに行ったり」

「WEBはグループで進化する」という本があるのですが、何かモノゴトが広まる過程では、ある特定のグループに伝わり、そこから外のグループへと波及するということが書かれています。特にチャットアプリは通信ツールなので「連携が密接な特定グループ」に使われることがとても大事です。で、ここで思うのが

連携が密接な特定グループ=地元のヤンキー仲間

という方程式にはまると思うんですよね。

このサービスを広めるイノベーターは誰か?

何かが普及するときに、イノベーターからはじまり、アーリーアダプターにいき、アーリーマジョリティに広まるというマーケティングの定説がありますが、イノベーターを細分化すると以下の種類があるんじゃないかと。

・おされな人(アート関係とか、ファッション関係とか)⇒mixiをはじめたのはこのへんか
・IT業界の人⇒ITサービスに飛びつけど、その後は広がりにくい
・若年層⇒FacebookとかTwitterとか
・ヤンキー(ギャル)⇒LINE、デコメ、ブログ

ヤンキーのグループは、つながりが密接で仲間内の情報の伝播が早いので、マーケ的にもう少し注目されて良いと思う次第です。