カタカナ系のビジネス用語が危険である、たった一つのケース

カタカナ系ビジネス用語は、意識高い系なのか?

世の中ではカタカナ系のビジネス用語を「意識高い系」として揶揄する動きがあります。そういった用語を使った意識高い系童話なんていうものもたびたび登場し、Twitterなどで拡散されて話題になります。例を挙げると、アジェンダ、エビデンス、コアコンピタンス、バジェット、コモディティなどなどです。

ネットでシェアされるカタカナ系ビジネス用語を揶揄する意図は「カタカナ語を使って、意識が高いという鎧をまとっている自意識」を暗に批判しているわけですが、多くのカタカナ系ビジネス用語は存在意義があるのです。
こういった用語を使う理由とは「状況説明すると長くなるが、それに相当する言葉が現時点で存在しない」ため、新しくネーミングしたものが多いのです。

たとえばエビデンスですが、これは直訳すると証拠ですが、ビジネス上言った言わないを避けるために取っておく証拠のことを指します。例えば「作業を開始して良いか」について尋ねた場合「発注します」という発注メールはひとつのエビデンス(証拠)ですし、重要な会議の議事録も会議の内容を証拠づけるエビデンスになります。

さらに、コモディティという言葉も製品が洗練されてしまい、企業間ごとの品質の違いや差異がなくなって均質化したものを指します。これを1回1回長文で言うのは骨が折れるため「当社の製品はコモディティ化しているため、今回の新製品は」みたいな形である意味省略しているわけです。

ということで、世の中のカタカナ系のビジネス用語の多くは必要があって存在しているので、いちがいに意識高い系と馬鹿にするのもいかがなものかと思うのですが、危険な使われ方をしている用語群が存在します。

動詞使いをする「カタカナ系ビジネス語」を注意!?

ミーティングなどで注意して聞いていると、本来動詞に属する用語を名詞のように使っている人がいます。たとえば、決定するという意味の「フィックス」ですが、英語だと必ず動詞は主語を取ります。「フィックス(決定する)」という動詞があったら、「I(私が)」、「You(あなたが)」と「誰が」フィックス(決定)するのかが明確になります。

しかし「これ来週中には、フィックスに持っていこうよ」という感じで名詞的に活用している人は、主語を暗に明確にしないことで責任の所在をあいまいにしている確率が高いのです。フィックス(決定)するには、誰がやるかを明確にしなければならないのですが、こういう人たちの話し方を見ていると、ほっておいても状態としてフィックスというステータスに変化するような言い方に聞こえることがあります。さらに、案件を成約に持って行ったり収束させることをクローズと言いますが「よし、この案件は来週末目指してクローズ」だと言っても、誰がクローズに持って行くか誰も明確にしていないのです。(名詞化したクロージングという言葉で使われることも多いです。)

ということで、カタカナ系ビジネス用語は「説明に時間がかかる新しい事象を括る言葉」として有用なのですが、けっこうな人が「責任の所在や実行者(主語)をあいまいにするために暗に用いている」というケースがあるように感じます。
今度会議中に「これは来週中にクローズしよう」と誰かが言ったら、「それをやる担当を決めてメールで周知しましょう」とエビデンスを取っておきましょう。

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