仕事が出来る人と出来ない人の決定的な違い「想像力」と「体系的思考」について

10年ぶりに集る会。飲み放題のコース料理か席だけの予約、どちらで予約すべき?

以前、昔の会社関係者の人たちで集る会があったのですが、幹事の人が飲み放題付きのコース料理を予約しようとしていました。しかし、昔の会社関係者大勢に声をかけていたので「安いお店を時間予約だけして押さえる」が良いのではないかと提案しました。10年ぶりくらいに集まる会なのでドタキャンが出た時に会費を改修できないし、時間を経てそれぞれライフスタイルも変わっているので、6000円近くかかるコース料金を払いたくない人もいるからです。

その時にフッと、仕事が出来る人と出来ない人の違いとは「想像力があるかどうか」なのではないかと思いました。この飲み会の場合、3〜4人の気心知れた少人数での会食であれば、参加者の温度感やライフスタイル(お小遣い制かどうか)も把握出来ていますが、10年ぶりに不特定多数に声をかけるということは「時間があれば行ってもいい」という人もいれば「安かったら行ってもいい」という人も混在し、当然ドタキャンも想定されます。そういった参加者の状況を想像出来るかどうかが、「コース料理で時間制限のプランを予約」か「安いお店を席だけ予約」に繋がるのです。

これを言い換えると、顧客視点に立てる想像力があるか、ということになります。そして、この想像力という土台の上でさらに必要なのが体系的思考です。以前にも2回ほどブログにて体系的思考について書いているのですが、体系的思考を簡単に言うと下記のようになります。

 
体系思考とは、全体像を把握した上で各要素を分類すること。そして、分類した要素を抽象化して、別の要素と繋ぎ合わせて考えること。

大事なプレゼンに資料を忘れた!どうやって届ける?

例えば、客先にプレゼンに出掛けた課長のAさんから、会社に残っているBさんに電話がありました。「あと20分で重要な会議が始まるが、大事な資料を忘れてしまった。FAXで先方の会社まで送ってくれ」。これを要素に分類してみます。

 
  • 全体像:重要な会議に資料が間に合わない
  • Aさんのオーダー:FAXで先方の会社まで送ってほしい
  • 時間:20分以内
さて、BさんがFAXで送ろうとしたら故障中でした。ここで、必要になるのが抽象化です。Aさんのオーダーを抽象化してみましょう。

 
  • Aさんのオーダー:FAXで先方の会社まで送ってほしい
    ↓【抽象化すると…】
  • Aさんのオーダー:資料が欲しい
AさんはFAXで送って欲しいと言いましたが、オーダーを抽象化すると本当は資料が欲しいのです。ここで要素を抽象化出来ない人はファーストプランのやり方にこだわります。ではオーダーを抽象化した結果、どのような方法が考えられるでしょうか。

 
  • Aさんのオーダー:資料が欲しい
  • 考えられる方法:社内の人間が持っていく、バイク便で送付、メールで送付、客先にメールで送付して印刷してもらう
どの方法を取るのかにあたって、最初に分類した要素「時間:20分以内」の条件が関わってきます。時間がないので物理的に持って行くのは無理です。となると現実的な方法は「メールで送付」か「客先にメールで送付して印刷してもらう」の2つに絞られます。
ここで、仕事が出来る人は「想像力」を使って、以下の新たな要素が条件として関わって来ることに気づきます。

 
  • 条件となる新たな要素:先方の会社に使用可能なプロジェクタがあるか
 

もしメールで送付を選んだ場合、先方の会社にすぐに使用可能なプロジェクタがなければスクリーンに投影できないので、紙でプリントアウトしなければなりません。Bさんが「想像力」があって「体系的思考」が出来る優秀な人物であった場合は、数秒間でここまで思考を巡らせてAさんにこう提案します。

「FAXが故障中ですので資料をお送り出来ません。メールでA課長にお送りするか、先方の会社の方にメールをして印刷してもらうかが考えられますが、先方にプロジェクタのご用意があるか分かりませんので、念のためA課長と先方の会社の方、両方にメールさせて頂きます」

この2つのプランを同時に提案したのは、20分以内という条件の要素があるためです。限られた時間であれば、どちらかのプランがダメでも大丈夫なように同時進行させる必要があります。

体系的思考が出来ることのメリットとその養い方

以前にブログに書いた体系的思考が出来ることのメリットを再掲します。

 
■体系的思考のメリット
誰かから質問をうけたとき、どこの要素についての質問かが即座に理解できて議論がスムーズになります。また、ひとつの要素の条件が変わったとしても、全体像は理解できているため、その他の要素に影響を及ぼすかどうかというのが考えやすくなります。
逆に体系的思考が出来ない人は、前提となる要素が1つ変わるだけで全ての要素を書きなおす必要があるので、再び理解するまでに大変な時間がかかります。体系的な議論が出来ないと、会議の時間は2倍にも3倍にも膨らむでしょう。今、どこの要素を取り出して議論しているのかということ自体が理解できないからです。
 

では、体系的思考を養うにはどうしたら良いかというと、若いうちに物語をたくさん読むことです。これも以前ブログに書いたことを再掲します。

 
■体系的思考を養うには
体系的思考を養うにはどうしたら良いのでしょうか?それには、物語を読むことが一番です。しかも、1度だけではなく何回も読める物語が一番です。例を挙げると、ドフトエフスキーやトルストイといったロシア文豪の小説、日本の作家でいうと村上春樹氏の小説、アメリカの現代作家なども良いかもしれません。(中略)こういった本は、本のどこにフォーカスするかによって、読み方が異なってきます。物語が多重構造になっているのです。(中略)体系的思考を養うためには、モノゴトを体系的に分類した後で、抽象化して考えるという手続きが必要でした。多重構造を持つ物語を繰り返し読むということは、モノゴトを体系的に分類し、自分の視点を特定の要素にフォーカスしたり、抽象化してフェードアウトするという練習になるのです。
 

さらに、冒頭に挙げた「想像力」を鍛える上でも小説は大変に有用です。小説を読むことで自分とは全く別の人間の人生を追体験することになるからです。

ということで、過去のブログを再掲してみます。

体系的思考は、これからの時代には必須だと思う
体系的思考の養い方
体系的思考のテスト~ハムスターをめぐる問題~


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