マクドナルドもホンダもほぼ日も!?偶然生まれたビジネスモデル

マクドナルドの隆盛は、偶然の産物だった!?

マクドナルドが2000年代半ばからどのように栄光を極めて、そして凋落していったかというブログを書いたのですが、原田泳幸社長が就任して以降のマクドナルドは、原田マジックなど言われて素晴らしい戦略だと賞賛されていました。

ブログではマクドナルドの売上と利益の推移をグラフで見ながら、要因を探っていたのですが、来客数のアップからの単価アップという流れるようにきれいな戦略になっています。

1 100マックの低価格戦略でお客を取り戻した!(来客数アップ)
2 えびフィレオ大ヒットに続く高価格帯商品も大当たり(単価アップ)

しかし、これは元々そういう戦略を考えていたわけじゃなくて、えびフィレオのヒットは偶然だったらしいんですね。(そもそもえびフィレオを手掛けたのは、カサノバ氏だそう)

「今だから話せますが、100円マックを始めた頃は、そんなフェーズ1・2・3なんて戦略を詳細にはつくっていませんでした。客数は上がるが、絶対客単価が落ちるので、なんとか少しずつ収益を戻すということを段階的にせざるを得ないなと思ったぐらいです。具体的に何をいつ発売するかは決まっていなかったのです。戦略がないと言ったら、それこそ記者から叩かれますからね。」
原田泳幸の実践経営論「大きく、しぶとく、考え抜く。」より

ホンダの小型バイクが北米市場を席巻したのはショッピングセンターの担当者のおかげ?

MBAの教科書に載るような成功が、実は戦略ではなくて偶然だったというのは他にもあります。先日「君に友達はいらない」を読んでいたら、ホンダがかつて小型バイクでアメリカ市場を席巻したという話題についてこう書かれていました。

「それまでアメリカのバイク市場は、ハーレーダビッドソンが独占していた。同社のバイクは趣味性が高く、オートバイを愛する男たちに熱烈な支持を受けていた。その市場に乗り込むにあたり、ホンダは同じ土俵で闘うのではなくて、”気軽に乗れる機能性の高い実用的な乗り物”として自社のバイクを位置づけることにした。そのリポジショニング戦略がうまく行って、ハーレーほかのアメリカンバイクのメーカーの市場を大幅に奪ったのである」
(「君に友達はいらない」講談社刊より)

しかし、同書によるとリチャード・パスカルさんというスタンフォード大学の教授がホンダの北米進出を手掛けた人物に話を聞いたところ、戦略なんて全くなかったそうなのです。当時は、ハーレーダビッドソンに習って大型バイクを売り込んでいたものの全く売れず、ショッピングセンターの担当者が、たまたまホンダの営業担当者が乗っていた「スーパーカブ」を見て「そっちの小さいのだったら売ってもいいよ」というのが始まりだったそう。

物販サイトとなった「ほぼ日刊イトイ新聞」のはじまり

さらに、月間約139万人の訪問者数を誇る「ほぼ日刊イトイ新聞」ですが、直近1年の売上が30億円(決算期変更による参考値)を超えており、ものすごい物販サイトとなっています。しかし、同社CFOの篠田真貴子さんによると、物販をし始めたのは偶然だったそうです。

そうした中、商品という形で売り上げを立てたのは、偶然の産物でした。最初の商品は1999年秋に販売したTシャツでした。当時、事務所スタッフが少人数だったので、大学生のサークルがユニフォームを作るような感覚でお揃いのTシャツを作ろうという企画が持ち上がったとき、メンバーの一人が「読者にも売ったら喜ばれるのでは」というので、Webサイトで通信販売してみました。すると、3000枚を超える申し込みがあり、「自分たちも物販でやっていけるのでは」と思うきっかけになりました。その後、オリジナルのハラマキ、永久かみぶくろ、手帳と、1つずつ商品を開発しました。

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1308/21/news023.html

漫然と待っているだけでは、良い偶然は訪れない

ということで、マクドナルド、ホンダ、ほぼ日刊イトイ新聞と、大成功を納めているビジネスでも、最初からきれいに戦略を描いたわけではなく、やり続けることで偶然の幸運に巡り会うことも多いようです。
しかし、一方でそのチャンスをただ漫然と待っていたわけではなく「天は自ら助くる者を助く」ということわざの通り、フィソロジー(哲学)を持って地道に準備をしています。

マクドナルドの例でいえば、起爆剤となった「えびフィレイオ」が誕生したのは偶然ですが、原田社長は就任後に「メイド・フォー・ユー」というスローガンのもと、キッチンの大改革を行なっており、これがなければ「えびフィレイオ」ほかに続く高価格帯の商品は生まれませんでした。ホンダの例も、そもそもホンダが小型のバイクを開発できる技術力と実績があったからこそ、ひょんなきっかけで一気に小型バイク市場が広まることになったのです。
さらにほぼ日刊イトイ新聞も、物販が順調なのはメディアに共感するファンが一定量存在するからです。サイトが始まった当初から「自分たちがおもしろいと思うことをする」という信念のもと、1度も広告を入れたことはないと言い、様々な運用ポリシーを貫いています。

このように、ある種の事業には、きれいに描いた戦略ではなくて、自分たちのフィソロジーに基づいて着々と準備をして「いつか訪れる偶然を待つ」という行為が求められるのかもしれません。

▼Twitterよかったらフォローしてください
https://twitter.com/toriaezutorisan



Applit 〜チャットで好みのアプリやiPhoneの使い方が聞ける〜
iPhoneアプリ/無料 

ダウンロードする

▼ソーシャルマーケティングやオウンドメディア企画支援を承っております。
お問い合わせはこちらから。
https://torino-inc.jp/
▼良かったらTwitterをフォローしてください
https://twitter.com/toriaezutorisan

Bookmark this on Google Bookmarks
Pocket