ニュースを最適化配信すると、記事を書く人がたくさん必要になる

vingowニューステクノロジーの進化とともに、大手新聞社はリストラを続ける

少し前にニュースの未来についての原稿を書いていました。最近ニュースの配信・流通にかかわる色々なテクノロジーが出てきています。その時に「そのうちニュースの配信がいっさい人手を介さなくなるかも」という原稿を書きました。現状でも以下の3つのサービスを組み合わせると、自動配信が可能になります。

〇人の手が一切介在しないニュース
・ログミー(動画を自動で書き起こす)が会見動画を全て書きおこし
・Summly(記事を要約する)が書き起こし原稿を要約し、
・Gunosy(ニュース最適化配信)がニュースを配信する

しかし、Summlyが要約するニュース原稿は、序文、本文、結文みたいに構成が分かれていないと無理だと思うので(こちら参照)、今のところは一番最初のニュース原稿を書き起こすのは人になります。(そのうち、単語とか文節とかをバラバラにして、ただの会見動画からニュース原稿を書き起しちゃう人口知能とか出来そうですが・・・。)

それでも、インターネットメディアの発達により、ニュース原稿を書く人が、以前ほどはいらなくなってきています。今までは、それぞれの新聞社に属する記者の人たちが、一個のニュースソースからたくさんのニュース原稿を書いていました。しかし、インターネットという同じ箱の中で流通する場合は、同じニュースソースだったら原稿は1つでいいよなって思うわけです。海外でもニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストなど老舗の新聞社が大量にリストラを行っており、今もまだ人員を削減し続けています。

配信テクノロジーが進化すると、ニッチなニュースが必要に

ニュースの流通テクノロジーが発達してくると、ニッチなニュースが必要となってきます。マスに向けられた数本のニュースを大衆が消費していた時代から、ニッチなニュースを少数の人たちに向けて最適化配信するようになるのです。先日、ニュース最適化配信サービスをしている「vingow」さんのインタビュー記事が出ていたのですが、ニュースのコンテンツを売買する市場を目指しているというコメントがありました

ゴールとしては、ニュースコンテンツを売買する“ニュースの築地市場”を目指しています。これは誰かがやらなくてはならないので、それなら我々が一番最初にやりたい、と。

ここで気になるのは、ニュース記事の書き手はどんどん減っていくのではないかという懸念です。流通やマーケットプレイスが発達したとしても、誰がニッチ向けのニュースを書くのでしょうか。

ニュースソースが個別に取引されると、既存のマスメディアは間違いなく儲からないので、会社としては手を出さないと思います。こういうマーケットプレイスが出来たとして、参加してくれるのはフリーランスの記者の人や市民記者になるのではないでしょうか。フリーランスの記者の人の数が分からないですが、気になるのは市民記者的な人がどのくらい生まれるかですね。「ウェブはバカと暇人のもの」という本がありましたが、なかなかインターネット空間では言論んが醸成しにくかったり、炎上だったりお祭り騒ぎになったりする傾向が強いわけです。

また、取材・原稿の執筆はやはりスキルを必要とするので、市民記者という存在がどのくらい現実的なのかというのも気になります。ニュースのマーケットプレイスや配信システムが出来上がったあと、ニュースを書く人はどこにいるのか?という問題は、もう少ししたらさらに顕在化してくる気がしています。

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