データだけでは判断できない顧客の空気

b0023047_6242477もしも飲食店を出店するとしたら?

村上春樹さんの「ねじまき鳥クロニクル」を読んでいて、飲食店を営んでいた主人公の叔父が「お前が店出すとしたら、どうする?」と問う場面があります。主人公は、通行量や年齢層など立地についてマーケティング調査を行うと言うのですが、叔父さんは、だから失敗するんだと一括します。叔父さんが行う手法とは、お店を出したい場所に座ってただひたすら通行人を見る。何日も見て、絶対ここしかないと思えば出店するし、ちょっとでも違和感を感じたら出店しない。そう答えるのです。

村上春樹さんご自身も長年ジャズバーを経営されてましたから、経営者の感覚的なものだと思いますが、データでは上がってこない色々なものがあるんですね。その通りを行き交う人の表情とか、温度とか。。。

富士そばの社長さんも、出店計画地にはご自身で赴いてひたすら通りを眺めます。そして違和感を感じたら、駅前の一等地であろうと絶対出店しない。確かワタミの社長さんも現役時代はそうしていました。
自分たちの店に対して、通りを行き交う人たちの空気がマッチするかって非常に重要なのです。

なぜスタバは若者とビジネスマンが多いのか

最近私はひたすら喫茶店で作業することが多いのですが、最初は最寄り駅のシャノ○ールという喫茶店に行っていました。日中に行くとおばちゃんたちの聖地です。嫌でも会話が聞こえてきて、その内容が判を押したように皆一緒なのです。(病気、パート先の誰かの悪口、近所の人の噂・・・)だんだん嫌気が指してきて、もうBBAがいない店に行こうと近所のモス○ーガーに行ってみるわけです。すると、近所の公民館でダンスの練習を終えてきた8名のBBAたちがまたしても延々判子話を繰り広げてるんですね。しょうがないので、駅前のサンマ○クに場所を変えると、店中どこにもBBAがいないのに、なぜか私の隣に2人組が座ってきて・・・以下略。じゃあ、ド○ールだったらどう?と言うと、席と席が近い上にテーブルも狭くしてあるので作業には向かないのです。コーヒー飲んでミラノサンド食べたらとっとと帰ってねという感じ。

ここまで読んでくれた方は「さっさとスタバいけよ」というお気持ちでしょうが、なんと最寄り駅にはスタバがありません。きょうび駅ビルにスタバが入っていない駅!でもいい加減萎えてきたので、わざわざ電車賃払って隣駅のスタバまで行きました。

スタバ、最高。
スタバ、ビーアンビシャス。

日中のスタバは一人客ばっかりです。そして、皆机にパソコンやらノートを広げて作業に没頭しています。隣に二人客がいたのですが、スタバにいる二人以上のお客さんって、周りが静かだから小声で話します。

これが店の空気たる所以で、このスタバの空気を分析すると

・席と席が離れてるので、ゆったりしやすい
・注文の仕方が年配には分かりづらい
・うっすら流れるボサノヴァ調の音楽
・一人客多し

という各項目に分類できるのですが、こういった構成要素が「自宅と職場を繋ぐ第三の場所を提供」というコンセプトに合致し、そのコンセプトを求める客層(ビジネスマン、若者)が来店するわけです。

ということで、店の空気と客層を一致させるには、現場に行って実際に顧客になりうる人たちの顔を見ねばという話に無理矢理にまとめましたが、一つ気になることが。
もしもうちの最寄り駅の中にスタバが出店したら、、、やっぱり日中はBBAだらけになるのでしょうか。

Applit 〜チャットで好みのアプリやiPhoneの使い方が聞ける〜
iPhoneアプリ/無料 

ダウンロードする

▼ソーシャルマーケティングやオウンドメディア企画支援を承っております。
お問い合わせはこちらから。
https://torino-inc.jp/
▼良かったらTwitterをフォローしてください
https://twitter.com/toriaezutorisan

Bookmark this on Google Bookmarks
Pocket