すわりの良いインターネットの「AゆえにB論法」

amazon

 

ネットで拡散しやすい一段論法


ネット上の言論って座りが良すぎるんですよね。「Aゆえに、Bになる」という一定の文脈に沿ったテキストがけっこう多い。

例えば、

Aネットの登場によって、システム投資が下がりクラウドコンピューティングが実現されるので、
Bノマドの時代になる

A情報処理速度の進化により、ビッグデータが扱えるようになり、
B顧客が行動する前に、顧客のニーズを把握できるようになる

あと、多いのが、「AゆえにBは○○する必要がある」

Aグローバリゼーションが加速しているゆえに
B若者は世界に出て行く必要がある

A書籍の電子化が進んでいるゆえに
B既存書店は、生まれ変わる必要がある

こういう文章を読んでいると文章としてのすわりは良いなと思うのですが「ほんとかよ」と思う部分があります。物事を一段論法でとらえすぎているというか、例えば一番最初のノマドの例は、クラウド環境が整備されたからといって、仕事って誰かからオーダされるか、自分で作り出さない限り存在しないので、ノマドの人は仕事を請け負うプロフェッショナルなのか、どういう仕事をどう請け負うのかという大事な視点が抜けています。

既存書店は差別化を図るべきなのか?


「電子書籍が普及するゆえ、既存書店は生まれ変わる必要がある」という論法では、しばしば「リアル店舗の強みを活かして、顧客へおすすめの本を進めるなど、売り方を変える必要が〜」みたいな指摘を目にします。

でもこれ、現場に行かないで頭の中で考えた文章だと思うんですよね。すでに多くの人は購入したい本が決まっている場合はamazonとかで買ってしまうわけですが、試しに欲しい本を探して書店に行ってみたことがあります。買いたい本は2冊で、ライフネット生命の出口社長が進めていた中国の古典2冊です。まず、大型の書店に行ってみました。

全国に書店チェーンを持つ某店舗、蔵書:50万冊、店舗面積:約1000坪です。まず、この広さだと自力で目的の本を探すことは出来ません。周りを見渡しますが、店員はいません。大型の書店に頻繁に行く人なら分かると思うのですが、最近の書店って店員がレジ付近にしかいないのです。いても、せわしなく本出しをしていたりして、すごく話しかけづらい。なので、わざわざレジに並んで「○○という本を探しているのですが・・・」と店員さんに聞いてみます。すると、その店員さんはパソコンで検索をして在庫があるのを確かめてくれました。

店員さんについて、本が陳列されていると思われる棚まで足を運んだのですが、なんと店員さんも本を探せなくて迷ってしまいます。5分くらい付近をウロウロした結果、自分で発見したので店員さんにお礼を言ってその本を購入しました。

続いて売り上げ業界第二位の某書店チェーンに向かいます。売り場面積は、おそらく最初の店舗と同じくらい。こちらは自分で検索できる機械があるので、その検索機に並びます。自分の番になって気がついたのが、中国の古典だったため、漢字の読み方が特殊すぎて分かりません。パソコンで検索したら適当に入れてもグーグル先生が補間してくれるんですが・・・。そして、目的の本は欠品であることが分かります。ここから取り寄せを行うと、また数日かかるのかと思うと、げんなりして家に帰りました。

家に戻ってamazonで探すと、目的の本は絶版らしく、中古書店でしか買えない模様。若干割高でしたが、amazonマーケットプレイスで出品業者から購入。その後2日で目的の本が届きました。

最初からamazonで買っていれば一発なわけですが、こうやってわざわざ時間をかけて足を運んで見ると色々と得られる教訓があります。そうすると「リアル店舗の強みを活かして〜」みたいな文脈がいかにペラペラか分かるんですよね。

ということで長くなってしまったので、次回は「書店が抱える課題」についてです。

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