Facebookがmixiを超えて普及した3つのステップ

mixiロゴ

そろそろこのテーマを総括しておくタイミングかなと思いました。2009年に行われたFacebookセミナーで、参加者の一人がスピーカーの人にこう質問していました。

「Facebookがmixiを抜くとは、どう考えてもないと思うんですが」

そう、2009年末頃はまだまだmixiが圧倒的でした。iPhoneが流行るとは思えないくらい、Facebookが流行るとは思えなかったのです。

STEPその1 サービスの核(コア)を絞った

Facebook→必殺KPIで新機能2年ストップ
mixi→収益化にふみきり多機能化

元Facebookのグロースハッカー、Andrew Johns氏によるとFacebookは以下の経緯をたどった結果、2年間新機能の開発をストップして「登録から10日以内に7人以上の友人と繋がる率」をKPIに設定し、KPIの向上のみに絞ったそうです。

・大量の機能を追加したが、ユーザーの獲得数増大には大きな成果なし
・全機能について新規ユーザーのリテンションに繋がったかを計測
・「追加した機能はリテンションに繋がっていない」という結論に
・リテンションとなるのは「友人とつながること」そのものだと仮定
・2年間、新機能の開発をストップして検証
・「登録から10日以内に7人以上の友人と繋がる率」をKPIに設定
・その数値目標を達成するための施策のみに絞って実行

http://www.find-job.net/startup/event_growth0726

Facebookの核(コア)を決めて、それのみに注力するという選択と集中です。かたや、mixiはご存じのように収益を高めるにために、様々な機能をリリースして多機能化していました。mixiのみならず「myspace」など競合SNSはみな多機能化していました。多機能化した結果、サービスの核(コア)が分からなくなり使いづらくなっていったのです。

■STEPその2 インターフェースの違い

Facebook→フロー型のインターフェース
mixi→ストック型のインターフェース

Facebookはツイッターと同じくフロー型のインターフェースでした。フロー型のインターフェースの良いところは、様々な情報が一つのタイムラインに集約されることです。対してmixiは旧来のストック型のインターフェースであり、1つのコンテンツを見にいっては自分のホーム画面に戻るという導線になります。

先ほどFacebookが「登録から10日以内に7人以上の友人と繋がる率」をKPIに設定したという話をしましたが、2009年当時すでにアメリカの平均的なFacebookの友達数は200を超えていました。この人数もフロー型であればこそ、実現できる人数です。mixiで友達が200人いたとしても、いちいちリンク先を見にくインターフェースでは疲れてしまいます。

■STEPその3 日常の行動導線に食い込むツールに


Facebook→日常のツールと化した
mixi→あくまでも趣味の範囲だった

Facebookを使い慣れてくると、だんだんタイムラインよりはメッセージのありがたみが増してきます。仕事のやりとりはFacebookで行うという人も多いのではないでしょうか。さらに、グループを作ってファイル共有をすることも可能なので、プロジェクトのメンバーと一緒にやりとりをしながらファイル共有をすることも可能です。仕事以外でもイベントという機能によって飲み会などの日程を設定し、場所を周知することも出来ます。

このようにツール化した結果、日常の習慣に食い込んでいくので、たとえタイムラインを見ていて「Facebook疲れ」を起したとしても、Facebookから離れづらくなるのです。

対してmixiはあくまでも趣味の範囲で、仕事のやり取りをしたり飲み会の連絡をmixi上でするということが、ありませんでした。つまり、mixi上の交流に飽きたら離脱してしまう仕組みになっていました。

結局mixiはどうすれば良かったのか


今になってmixiはどうすれば良かったのかと考えると、2つ思い浮かびます

その1:2009年あたりで方向性を実名に踏み切る
Facebookが流行る前に、Facebookになって日常のツールと化しちゃうのです。一時期、足あとを廃止したりと実名制に歩み寄ろうとしていましたが、いかんせん中途半端でした。古参のmixiユーザーは猛反発したでしょうが、過去にはgreeも実名SNSからゲームプラットフォームに踏み切るためにプロフィール写真を廃止して、アバター化した過去などもあります。方向転換をするときは、思い切りが重要なのです。

その2:ニコニコ動画的なサブカルチャー的な立ち位置を取る
先ほどmixiが「あくまでも趣味の範囲だった(日常のツール化しなかった)」と書きましたが、弱みと強みは表裏一体なので、逆にこのポイントに限ってFacebookにない要素でした。mixiには数百万ものコミュニティがあり、芸能人などのファンコミュニティも活発でした。こういう日本ならではのサブカルカルチャーを活かして、ニコニコ動画的に共有できるスペースに方向転換を図ることは可能だったのかもしれません。

ということで、3つのステップにまとめてみましたが、みなさんはどう思いますか?

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