必ず聞かれる「で、マネタイズは?」
なんらか新規事業についてプレゼンしたとします。まず、一番最初に聞かれる質問は「で?マネタイズは?」です。会社として事業をするのであれば収益を生み出さないといけないので、その事業でどうやってお金儲けするの?と問うてるわけです。これが結構難しい問題で、「FREE」という書籍がありますが、特にインターネットではサービスや情報が無料で受けられることにみんな慣れてしまっているのです。メールもチャットもクラウドのファイルストレージも無料だし、ネットの情報もニュースをはじめとしてほとんど無料、ソーシャルゲームやライトゲームなどの娯楽も無料です。
儲ける方法は2種類しかない
今のところインターネットサービスで設ける方法は・広告
・ユーザーへの直接課金
の2種類しかありません。
しかし、これはサービスが以下条件を満たしている必要があります。
・広告=1000万人以上の人に使ってもらう必要がある
・ユーザーへの直接課金=ユーザーがお金を使う必要性を感じるか、ファンになってもらう必要がある
早期にマネタイズしようとすると、この点を損なって逆にスケールしなくなるのです。。広告は完全に規模の商売ですから、大きなシェアを握っている会社(googleとか)はアホみたいに儲かります。(2013年1~3月期決算は、約1兆3720億円の売上)
日本で目立って儲かっているサービスの大半は、ユーザーへの直接課金の方ですね。
・ニコニコ動画
・クックパッド
・ソーシャルゲーム
直接課金が上手くまわると、広告より利幅が大きいので利益率が高いです。30~50%にもなります。ひろゆきさんも2000年代中ごろに「これからはユーザーへの直接課金がメインだと思う」という趣旨の発言をしており、さすが先見の明がありますね。
ソーシャルゲームはコンテンツそのものが課金システムと言ってもいいのですが、ニコ動とクックパッドは、機能の一部を使うには有料会員にならないといけないフリーミアムモデルです。「コレにお金を払おう」と思う心理障壁は高いと思うんですよね。最初からマネタイズを考えてしまったら、結局そのへんの思惑がサービスに反映されてしまい、たいした規模のサービスしか作れないと思うんですよ・・・。
だから、最初はマネタイズを考えないでユーザーファーストでサービスを作るのが良いと思います。ただ、これって企業はすごくやり辛いので(当たり前ですが)、個人で開発しているチームにも利が出てくるのはこのポイントですよね。
企業でコレを実践していると思うのは、サイバーエージェントとLINEですね。サイバーはとにかくサービスを立ち上げて改善を繰り返し、爆発的に流行るタイミングを待つという姿勢ですし、LINEについても拡大するまではマネタイズを考えるなという号令が出ていたそうです。
「Amazonが最強な理由は「待てる経営」だから」という記事でも書きましたけど、これだけサービスやコンテンツがあふれている時代には、マネタイズは置いておいてワクワクするものを作るのが良いと思います。
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