月別アーカイブ: 2017年4月

マーケティングをしたパン屋の棚に、メロンパンばかり並ぶ理由

マーケティングというのは、現状の分析に基づいていかに商品を売れる状態にするか、ということです。元になるのは現状のデータであり、一番出やすい解は「今の売れ筋をもっとフィーチャーする」になります。

しかし、これをやり過ぎると、本当はもっと頑張っておけば売れた商品を捨てており、その商品のファンも失うことに繋がります。現状のデータを突き詰めて、売れ筋商品だけをピックアップし続けると、結果として多様性を失うのです。

こんなことを考えていたら、メゾンカイザーの社長さんが、まさにそのようなことを言っていたので抜粋します。

当時から日本にもパン屋さんは数多くありました。けれど、どこも似たようなパンばかり置いていて、あまり代わり映えがしなかった。どうしてだろう、と考えた末、それは売れるものを棚に置き、売れないものを棚から排除していく売り方に原因があるのではないか、と気づきました。

僕はマーケティングを勉強したことはありませんが、その考え方には疑問を抱いています。販売データを収集し、解析していく手法では、今起きている現象を説明したり、その延長線上に起こることを予測できたりはしても、まったく新しい市場を創造することはできない。

出典:http://style.nikkei.com/article/DGXMZO15276740T10C17A4000000?channel=DF180320167075&page=3

まさにおっしゃる通りで、基本的なマーケティングを突き詰めると、競合や自社、どこを見ても同じ商品の品ぞろえをやっている状態になります。
例えばパン屋さんが真剣にマーケティングをしたら、メロンパンがめちゃくちゃ売れているから、棚の商品の9割をメロンパンにしよう、とはなりませんね。
なぜならば、パン屋さんを訪れたお客さんの前にメロンパンばかり並んでいたら、変だからです。せいぜい2割くらいでしょう。
つまり、リアル店舗は訪れるお客さんが店舗内の商品カテゴリ全体を一度把握することが可能なため、売れ筋1位の商品のあっても棚を全部占めるということがありません。(似たような品ぞろえになることは、あるわけですが。)

しかし、インターネットの世界だとメロンパンばかり並ぶことがあり得るのです。

インターネットの世界では、全ての棚にメロンパンが並ぶ理由

インターネットの世界で商品(コンテンツ)にアクセスする方法の多くは、検索かランキングになります。検索というのは、顧客の需要がすでに顕在化している状態ですから、まさにマーケティング的に「すでにほしい商品(コンテンツ)」である必要があります。そして、一方のランキング上位に並ぶ商品(コンテンツ)は、人々の多くが欲しているものです。ランキングというのは、売れ筋の商品の可視化ですから、競合他社はランキングを見て、自分も似たような商品(コンテンツ)を作ろうとします。
そのように、インターネットのしくみは、メロンパンが棚を占拠しやすい状態になっているのです。

これが顕在化しているのが、アプリマーケットのランキングです。最近のソーシャルゲームは、ほとんど「ファンタジー&スペクタクル」的な世界観を打ち出しています。
ゆえに「たけしの挑戦状」のような、ファミコン界における伝説のクソゲーは、洗練されたマーケティングによって生み出されないのです。

しかし、このようにランキングによって商品(コンテンツ)を収れんさせていくと、母数となる顧客は実は減っているという現象が起こります。

パン屋の棚のほとんどがメロンパンになってしまったら、メロンパン好き以外の顧客は来ません。同様に、現状の「ファンタジー&スペクタクル」的な世界観のソーシャルゲームは、ターゲットとなる顧客を実はせばめているため、数百万人程度の顧客層が色々な会社のソーシャルゲームを横断してプレイしている状況なのかと思います。

マーケティングは、過去のデータに基づく最適化なので、実は顧客層をどんどんせばめて、商品(コンテンツ)を先鋭化させているかもしれないのです。

先鋭化する商品(コンテンツ)を覆すイノベーション

2000代における据え置きゲーム機が、まさにこの状況でした。ファミコンからスーパーファミコン、プレイステーションまでは家族で楽しめる家庭用ゲーム機という定義でしたが、その後はどんどんハード機のリッチ化が進んで、子供たちが遊ぶゲーム機材というよりはゲームマニアの大人たちが楽しむハード機へと変貌していき、ターゲットとなる顧客層がしぼんでいきます。

ゲーム機を再び家庭用に引き戻したのが、任天堂Wiiです。お母さんに嫌われないゲーム機として、リビングに置かれるハードウェアを目指しました。先鋭化した市場を再び再定義するには、マーケティングではなくて新しい価値を、再定義した市場に提案するイノベーションが必要とされるのです。
そして、ゲーム業界においてそのイノベーションを繰り返してきたのが、任天堂という会社なのだと思います。

しかし、ソーシャルゲームにおいては、今のところ市場を再定義する必要はありません。なぜならば、顧客がセグメントされると同時に顧客単価が高くなっているからです。総量としての儲けの幅が大きければ、単価の低いマスにターゲットを広げることは、かえってマイナスに働きます。

これはアイドルというコンテンツにも言えることで、昔は誰もが知っている国民的アイドルという存在が必ずいましたが、現在では「僕だけが知っているアイドル」に高い単価をかけるという、顧客は少なく、単価は高くのモデルになっています。

良い商品(コンテンツ)を広めるメディアの役割

そして、誰も知らないけれど良い商品(コンテンツ)を広めるのは、メディアの役割でした。テレビメディアはマスですが、昔から雑誌メディアがそれぞれの特色ごとに良い商品(コンテンツ)を発掘して広めてきました。例えば「ブルータス」に掲載される商品は、あの「ブルータス」に選ばれたという一定の評価を受けます。

しかし、良い商品(コンテンツ)を発掘してきた雑誌メディア的な役割をするWEBメディアは「ほぼ日刊イトイ新聞」くらいなのかなと思います。なぜならば、すでにWEBメディアの作り方自体が、人気の商品(コンテンツ)を集めるという、マーケティングに依拠した作られ方をしているからです。

ということで、マーケティングによって商品(コンテンツ)は単一化するし、インターネットはそれをさらに推し進めるという話でした。

Yahoo!トップに掲載されるニュースコンテンツについて考える

執筆した原稿(あるいは手掛けたプロダクト)が「Yahoo!トップ」「LINEニューストップ」「NewsPicks総合TOP」に載ったことがある私です。
というちょっとした自慢ですが、こういったメガニュースポータルのトップに掲載されるニュースコンテンツについて考えてみます。
まず、ニュースポータルのトップに載るには以下の手順をたどります。

・メディアに掲載される

・ニュースポータルの担当者にキュレーションされる

プレスリリースを配信する時、担当者はニュースポータルの担当者にキュレーションされることをゴールとして配信するわけです。しかし、キュレーションされるためには、まずはメディアに掲載されなければなりません。

まず、基本的なメディアに掲載されるためのお作法はこちらの「LINEニュースTOPに掲載される、プレスリリースの送り方LINEニュースTOPに掲載される、プレスリリースの送り方」を参考にしてみてください。今回は、これをふまえた上で、ニュースポータルに掲載されやすいコンテンツについて考えてみます。

ちなみに、掲載されやすいコンテンツについて、もともとニュースバリューがあるという条件は除外します。任天堂やAppleが新製品を発売したら、間違いなくニュースポータルのトップに掲載されるので、特に工夫をする必要はないのです。

掲載されやすい条件1:世の中の共通知をひっくり返す

世の中の共通知というものは、なかなか更新されないものです。そういう「人々がこうだと思っていた」情報のギャップをつくニュースは人々の「びっくり」を誘えるため、ニュースポータルに掲載されやすい上に、さらにその後拡散されやすいのです。

この条件にハマって「NewsPicks」の総合TOPに掲載され、1日で10万PV以上のアクセスがあった記事がこちらです。

80万部が11万部になった「cancam」。売れない雑誌の共通点とは?

「cancam」と言えば、2000年代半ばにいっせいを風靡し、エビちゃんOLというトレンドまで生み出したファッション誌です。世の中の人々の共通知はそこで止まっていたので、80万部が11万部かよ!というギャップを前に押し出すことで人々の「びっくり」を誘うわけです。

掲載されやすい条件2:普遍性を持つ個人的見解

ありのままの事実というよりは、圧倒的な個人的見解の方が、人々の興味をひきやすいように思います。そして、その圧倒的に個人的見解が、読了後は普遍性を持つというのがポイントです。

以下はかつてYahoo!トップに掲載された記事ですが、mixiとFacebookの構造(UI)を比較した上で、そのUIの違いは両社の組織の違いが影響しているかも、ということを示唆したものです。

広場型のmixi、フィード型のFacebookと組織の関係

UIの違いというのは、誰にでも分かる違いですが、それが両社の組織構造の違いに起因するのではないかという指摘は、個人的な見解です。この個人的な見解が含まれていて、かつハッとさせながらも「確かにそうかもしれない」と思わせるような要素があると、ポータルに載りやすいように思います。

掲載されやすい条件3:文脈的に成立したネタコンテンツ

これは、Yahoo!というよりは、LINEのような若年層中心のニュースポータルに向いていますが「ネタコンテンツ」も載りやすいコンテンツかと思います。こちらは、先日弊社にてリリースしたゲームのニュース記事で、LINEのおもしろ・ネタカテゴリのトップに掲載されました。

『桃太郎』の物語を書き換える! スマホ向けアプリ「こんな桃太郎はイヤだ」がめちゃシュール

そして、このネタコンテンツを考える際に大事なのが「文脈的に成立した」ネタであることが、一般媒体、ひいてはニュースポータルに取り上げられやすいという点です。

「こんな桃太郎はイヤだ」というタイトルは、どんなコンテンツであるか分かるためには、以下のような感じで1段階発想を進める必要があります。

こんな桃太郎はイヤだ

普通の桃太郎に対しての、アンチテーゼで発生するお笑いである

このように、桃太郎という単語についての文脈理解の上に立つ、おもしろコンテンツなのです。メディアの記者さんたちは、国語能力が発達しているため、このような文脈理解が成立するネタコンテンツを受け入れやすいように思います。

掲載されやすい条件4:人は無条件に何かを褒めたい

人は、無条件に何かを批判したいのと同時に、何かを褒めたい生き物なんですね。ですので、全面的に何かを翔さんするコンテンツというのはとてもバスります。特に今の時代は「NewsPicks」もあるので、企業が大きく再生した記事なんていうのは「ここまでの圧倒的努力がV字回復を可能にした」などというコメントともに取り上げられて、圧倒的にバズります。

以下は以前書いた「富士フイルム」のV字回復についての原稿ですが、上記のロジックによって相当バズりました。ちなみに、条件1「世の中の共通知をひっくり返す」と関連して「あの企業がそんなに業績が良いとは!」というギャップとくっつくと、さらに効果が倍になります。

無理ゲーを勝ち抜いて、売上を1.5倍にした富士フイルム
※本稿とは関係ないですが、先日会計に不手際があったことが指摘されており、その後が気になります。

掲載されやすい条件5:新しい視点を加える

これまで4つのポイントを紹介してきましたが、だいたい全てに共通しているのが世の中がこうだと思っている定常的な視点に対して、新しい視点を提示することがポイントなのかと思います。世の中の共通知をひっくり返すのも、普遍性を持つ個人的見解も、ある一つの見方に対して新しい視点を提示しています。
弁護士ドットコムさんが、世の中の事件やニュースを取り上げて、法律的な解釈を原稿にして配信していますが、この「解説」というのも新しい視点を提示しているのだと思います。(池上彰さんのニュースの解説も同じことですね)

ということで、ニュースポータルに掲載されやすい条件をいくつかご紹介してみました。

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Appstoreで、さらにダウンロードを伸ばすASOの運用法

前回「Appstoreでダウンロードを10倍にするASO」で、基本的なAppstoreのASOをご紹介したのですが、今回は一度ASOでアクセスを最適化下後に、さらにダウンロード数を伸ばすASOの方法をご紹介します。

SearchManを使って、キーワードのランキングを確認しよう

まずは、現在アプリが、各キーワードにおいて何位の表示順にいるかを確認する必要があります。こちらのWEBツールを使って、自社のアプリが現在各キーワードにおいて何位にランクしているかを確認しましょう。

SearchMan
https://searchman.com/

ちなみに、キーワード検索できるツールといえば「App Annie」さんもあるのですが、キーワードの網羅と正確性でこちらのツールのほうが上なような気がします。

そして検索ワードから自社のアプリを検索して「キーワード詳細」を見ると、このように各ワードが何位にランクインしているかが一目で分かります。


流入の見込みのあるワードを確認

このグラフの下には、キーワードの一覧表があります。ここのKEIに注目をしてほしいのですが、簡単に説明すると数値が大きければ大きいほど「割と検索されている割には、アプリヒット数が少ない」ということです。
(正確には、アプリの検索回数を取得できないため、キーワードを含むアプリ数を検索回数としてカウントしているのであくまでも推定値になります。)
ですので、このキーワード一覧のうち、KEIが大きい割には検索順位が少ないワードを探し出し、そのワードに対してASOを最適化してみると良いでしょう。

競合アプリのワードも確認

また、SearchManでは競合アプリのキーワード順位も確認できるため、競合と思われるアプリのワードの順位やKEIを確認し、見込みがありそうなワードを組み込んだり、逆に競合で使われているワードを外すなどの対応も可能です。

このキーワードの需要ギャップを見ながら、主軸と思われるキーワードを入れ替え、キーワードの入れ替えを行った結果、Appアナリティクスにてアプリのインプレッション数の推移と突合して、キーワードの効果を推測していきます。
(キーワードを入れ替えた結果、アプリのインプレッション数の閲覧数が増えていれば、検索経由の流入が増えていることになります。)

ちなみに全く関係ありませんが放置ゲーム「リア充絶滅しろ!」をこのツールで見ると「おたく 出会い」のKEY数が4.2Kと異常に高い数値です。試しにGoogleで「おたく」と入力すると、サジェストワードの2トップが「オタク 婚活」「オタク 街コン」であったため、おたく専門マッチングアプリなどがあったら、ニッチな市場を狙えるのかもしれません。

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「星のドラゴンクエスト」の広告が、素晴らしい理由

武田鉄矢さんが出演するスマートフォンアプリ「星のドラゴンクエスト」の駅広告を新宿駅の構内で見た時、素晴らしいなと思ったんですよね。なぜ、この広告が素晴らしいかを解説していきます。

幅広い世代に訴求しなければならないドラクエ

ドラゴンクエストの第1作目の発売は1986年ですから、当時小学校3年生だった子供たちはもう40前後になっているわけです。ドラクエが小学生のみならず、中高学生までをカバーしていたと思えば、一番上のドラクエ世代はすでに50歳前後です。

しかし、ドラクエシリーズは今にいたるまで続々とシリーズ化されているので、もちろん若年層にもファンはいるわけです。
ということは、ドラゴンクエストの新シリーズが発売された場合は、小学校低学年から50前後の世代すべてに訴求する広告を打たないといけないということになります。

化粧品や整髪料など、だいたいの商品はそれを使う世代、年齢、性別がある程度セグメント出来ますが、ドラクエシリーズは訴求する年齢層が幅広すぎるため、特定の年代にターゲティングした広告を作るとその他に響かないということになるのです。

駅に掲示された広告の内容は、学生時代に起こるイベント(恋や友情)などを「冒険」ととらえて、冒険の数々をパネルで並べて、最後に騎士の姿をした武田鉄矢さんが黒板の前でほほ笑むという構図になっています。

この広告は、見る世代によって2通りの見方が出来るのです。

2通りの見方が可能な広告

まず、「星のドラゴンクエスト」の広告を大人が見た場合はこのような認識になります。

・大人から見たら場合→武田鉄矢さんが先生役の広告

この広告を大人側から見た場合は、武田鉄矢さんが先生役で出演している「ドラクエ」の広告という見え方になります。30前後以降であれば武田鉄矢さんが金八先生であることは周知の事実なので「ああ、金八先生がドラクエの格好をしている」という風に印象に残りやすいんですね。
そして、大人は一通りの青春を過去に体験しているため、学生時代のイベントに「懐かしい」という良い印象を抱くことが出来ます。

では、学生などの若年層側から見るとどう見えるでしょうか?

・若年層から見た場合→学校をテーマにした広告に、テレビでたまに見るおじさんが出ている広告

若年層から見ると武田鉄矢さんへの認知度は高くないものの、学校生活をテーマにした広告ビジュアルであるため、これは自分たちの世代に向けられた広告であると認識できます。そして、学校生活のキーワードのあとに「冒険しよう」というメッセージとともに「ドラゴンクエスト」が視界に入り、最後に戦士の格好をした武田鉄矢さんを認識します。
若年層から見ると、メインテーマは学校生活の青春を、ドラクエの冒険になぞらえたメッセージを主軸に受け取るので、武田鉄矢さんはサブに見えるのですね。
(しかし、CMを見ると武田鉄矢さんがメインになっているため、どちらかというと大人寄りの広告のようですが。)

多重構造を持つと、幅広い層をカバーできる

このように「星のドラゴンクエスト」の広告は多重構造になっており、見る属性によって2通りの見方が可能であるため、幅広い層をカバー出来ているのです。

少し話はそれますが、多重構造という意味でいうとスタジオジブリのアニメもそれに当てはまるように思います。「崖の上のポニョ」は、子供向けの可愛いキャラクター、ポニョの冒険を描いた子供向け映画と取ることが出来ます。しかし同時に、物語上に神話を示唆するような深いメッセージが込められているという意見もインターネット上で見受けられます。

「崖の上のポニョ」以外のジブリ作品にも概ねこの傾向があり、普通のエンタテインメント作品として楽しめるけれど、奥があるという多重構造の物語は、幅広い年代に受け入れられるのです。

ということで、異なる年代にとっても、多重構造を持っておくと受け入れられやすいという話でしたが、上手い具合にやらないと、どちらかの年代に違和感が発生することになります。
例えば、「星のドラゴンクエスト」のCMでもしも武田鉄矢さんが戦士の格好をせずに、普通の武田鉄矢さんとして先生的に登場していたらどうでしょうか。
大人世代は金八先生だと分かるので受け入れることが出来ますが、若年層は「誰このおっさん」ということになります。武田鉄矢さんに戦士の格好をさせることは、若年層に違和感を与えない上で必要なのです。

ちなみに先日「GU」の売り場に行ったのですが「GU」も10代から40代付近までをカバーする幅広いアパレルです。現在のイメージキャラクターは若年層に人気のモデル中条あやみさんと内田有紀さんなのですが、10代の女の子が店頭の内田有紀さんのパネルを見て「誰、この変な髪型の女の人」と言っていたのですね。
このように、ある種の世代では確実に認知がある人も、ちがう世代では全く認知がないということになるため、どちらの方向からも違和感を感じない世界観の設計というところが重要であるようです。

星のドラゴンクエスト公式サイト
http://www.dragonquest.jp/hoshidora/tvcm/

食べログの限界

食べログは、失敗したくない人のためのグルメサイト

私自身もお店を探す時によく食べログを利用するのですが、食べログのキャッチコピーは「お店選びで失敗したくない人のためのグルメサイト」なのです。

食べログは”食べ歩きの経験が豊富なレビュアー”のレビューに重点を置いたレビューサイトです。”食べ歩きの経験が豊富なレビュアー”は「批評家としてのレビュー」的な傾向が生じます。

つまり、単純に「おいしーい」ではなくて「この南イタリア特有のパスタは~」のように、料理を体系的にとらえた上での批評や「接客がいただけない」などのサービスの視点もレビューに影響してくるため、上位にいるお店は「料理やサービスにおいて体系的見地から批評された場合に遜色ない店」ということになります。
食べログ3.5神話というのもありますが、実際このようなレビュー方法であれば「上位にいる店はだいたい皆美味しい」=お店選びで失敗しないということになります。

逆に、お店や料理が個性的な場合は、レビューがばらけるため、評価されづらい傾向もあるでしょう。
有楽町のガード下に店をかまえる「ミルクワンタン」のお店は、「酒場放浪記」にも登場したお店なのですが、その名の通りミルクにワンタンを入れたメニューが出てくるわけで、このような個性的なお店は評価が分かれるのです。

ミルクワンタン 鳥藤 (トリフジ)
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130102/13021709/

ふわっとした目的では選びづらい

また、食べログはふわっとした目的でお店を選ぶのも難しい作りです。これは、食べログ特有というよりは、目的を言語化して検索対象をカテゴライズしなければいけないインターネットの宿命に寄ります。
この4象限において、おいしさを求めていて、ふわっとした目的がない人には非常に食べログは向いています。

tabe01

しかし、ふわっとした目的がある場合は、目的がふわっとしているため検索が難しいのです。ふわっとした目的とは例えば「最近野菜が不足しているので、野菜たっぷりのご飯が食べたい」などです。

これを検索しようとすると「野菜 ごはん」などで検索し、上手く出てこない場合は「和食 定食」などの他キーワードに切り替えて検索することになります。しかし、このワードで検索するとマクロビ的なカフェが出てきがちですし「和食 定食」だと煮魚定食的な定食屋が出てきます。私はこういったワードで恵比寿に絞って検索したのですが、なかなか目的のお店が出てきませんでした。

結局恵比寿を歩いていて、野菜をたくさん使った和食のランチを出すレストランを見つけたのですが、よく見ると「自然食」というタグがついてるので「恵比寿 自然食」と検索すれば出てきたのですね。しかし、自分の目的を自然食と言語化出来なければ検索が難しいわけです。

キッチン わたりがらす
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13133712/

ちなみにこのふわっとした目的でお店を探すには、チャット型のアプリ「ペコッター」があり、こちらでは言語化しづらい目的を文章にして人に尋ねるということが可能になっています。

ペコッター

受動的に目的を持っている人に向けたメディアが、ネットでは手薄

ふわっとした目的が「能動的」である場合と「受動的」である場合があります。能動的な場合は先述のペコッターなどを活用出来るのですが、そこそこふわっとした目的は持っているけれど情報に対して受動的な人は検索すらしません。
tabe02 そういった人にアプローチ出来ていたのは、紙メディアです。例えば雑誌「Hanako」は”美味しくて可愛いカフェ”や”コスパ十分な都内の女子向けレストラン”など、コンセプトを定めて飲食店の特集を組みます。ターゲットに向けて選定したお店の情報を届けることで、受動的にうっすらとした目的を持っている人に選定した情報を届けているのです。
これが「東京カレンダー」であれば”お金をけっこう持っているリッチ層がプライベートで通いたいお店”などのゆるい目的でくくることになったりします。

このように紙メディアは、言語化できない緩い目的やコンセプトを、キュレーションして読者に届けています。WEB上でも、食についてのメディアはあるのですが、ソース元がネット上での検索なので、だいたい有名店が並んでおり、並んでいるお店が代り映えしないことが多いようです。

レビュアーが訪問しないお店のレビューはない

これはCGMサイトなので当たり前なのですが、レビュアーが訪問しないお店のレビューはありません。レビュアーは、食べ歩きに慣れている人たちなので、そこそこ有名なお店や、ある程度知名度があるお店が中心になってきます。
そうすると、自分の家の近所数十メートル先にある喫茶店などは、点数すらつかないわけですが、意外と地元のこういう店に掘り出しものがあったりします。

新大久保に美味しい海鮮韓国料理屋があり、友達を連れていくと必ずリピートするお店があります。しかし、位置が奥まっているのと、お客さんがほとんど韓国の方々ばかりということもあり、いまだに点数すらついていません。
ということで、レビューが一件もついていない店の中に、掘り出し物のお店が眠っているのかもしれません。

ということで「食べログの限界」というタイトルで書いてきましたが、それでも失敗する確率を抑えてお店を探すのは食べログが一番ですし、私も活用しています。
さきほどの4象限の食べログでカバー出来ていないポジションや「レビュアーが訪問しないお店の情報はない」という地域情報などに、飲食店情報の鉱脈がまだあるのかもしれません。レビュアーが訪問しないということは、地域コミュニティになじんでいるお店である可能性が高いですが、その最たるものがスナックだったりするわけで、スナックの情報サイトなどもニーズがあるのかもしれませんね。

LINEニュースTOPに掲載される、プレスリリースの送り方

先日「こんな桃太郎はイヤだ」というゲームをリリースさせて頂きまして、プロモーションはプレスリリースを配信したのみなのですが、なんとLINEニュースおもしろニュースのトップに掲載してもらいました!


line

当日からLINE砲ともいうべきアクセスが来まして、翌日Appstoreにてシミュレーションカテゴリ19位、ゲーム総合124位にランクインしました。
ということで、メディアに載りやすいプレスリリースの送り方(書き方を含む)を解説します。

プレスリリースが取り上げられるかどうかは運

「LINEニュースTOPに載ったプレスリリースの送り方」などと言いながら、冒頭からあれなのですが、ニュースに取り上げて頂けるかどうかは、かなり運によります。プレスリリースを配信したとしても、1本も取り上げてもらえないこともあります。

結局のところ、リリースを配信してからメディアに掲載されるかどうかは、ネタの強さやメディア側のコンディションなど複合的な要因が絡まるので、運なのです。しかし、その運を1%でも上げるための努力をすることは出来ます。掲載の確率を1%でも上げるための方法をいくつか並べてみます。(タイトルが釣りっぽくてすみません)

どのメディアに載りたいか考える

プレスリリースを配信する際に、配信元が最も望むのはYahoo!ニュースやLINEニュースなどのメガポータルサイトのトップにニュースが掲載されることです。今回、大変幸運にもLINEニュースさんに取りあげて頂いたのですが、ポータルに取り上げらるには以下の順番を踏みます。

特定のメディアに載る

ニュースポータルにキュレーションされる

いったんメディアにニュースが掲載された後、メディアが記事を提供しているYahoo!やLINEなどのニュースポータルがキュレーションをして掲載を行います。
プレスリリースを配信する際には、まず載りたい媒体を考えることが必要です。そして、ニュースポータルにキュレーションされたい場合は、ニュースが一般的であり、万人が見ても刺さる要素を含んでいる必要があります。
例えば、かなりリッチなソーシャルゲームを作ったとして、ゲーム専門媒体には引き合いがありますが、ユーザー層は限られるため、ニュースポータルのトップには載りづらいことが予想されます。
ですから、ユーザー層が限られるサービスのプレスであればあるほど、載りたい媒体を特化して選定しておいた方が良いと思いますし、逆にマスにリーチしたいのであれば、ニュースソースが万人向けのネタである必要があります。

プレスリリースの記述のお作法を守る

載りたい媒体がイメージ出来たら、プレスリリース配信のお作法を守ることも大切です。詳しくはこちらのブログに基本的な事項を記載しているので、参考にしてみてください。

メディアに取り上げてもらえるプレスリリースを作る、実践的な5つの方法

この中でも一番大切なのは「プレスリリース自体が記事として成立している状態を目指す」ところです。記者さんたちは忙しいので、原稿を書き起こさずにそのままプレスリリースを自社のメディアに転載するケースが、かなりあります。(リリース配信初日から翌日はこのパターンで掲載されることがほとんどです。)

ですので、プレスリリース自体が記事として成立していれば、記者さんたちが手を入れることなくそのまま自社メディアに転載しやすくなっているのです。

以下が今回配信したプレスリリースですが、ゲーム内の画像を多めに使い、各画像のにキャプションをつけてゲーム内容の流れを分かりやすくするなどの工夫をしています。

こんな桃太郎はイヤだプレスリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000021436.html

載りたいメディアさんに、別方向からプッシュ

プレスリリース配信について、上記のPRTimesさんのサービスを使ったのですが、載りたいメディアさんには別途メールにてwordで作ったプレスリリースを送信しました。
今回のゲームはカジュアル系のゲームです。ゲーム専門メディアさんだと、内容がリッチなソーシャルゲームの方が相性が良いだろうと考え、女性向けの一般媒体に掲載してもらいたいなと思っていました。

ということで、上記のプレスリリース配信サービスとは別で、女性向けのメディアさんにメールにて1通づつプレスリリースを配信し、かつメールの件名は以下のようにカスタマイズをしたのです。

女子に楽しんでもらえる可愛い放置ゲーム「こんな桃太郎はイヤだ」プレスリリース

上記を見ていただいたからかは分かりませんが、結果的にPouchさんに取り上げてもらい、LINEニュースさんにキュレーションしてもらえる結果となりました。

ということで、プレスリリースを載りやすくする方法をいくつか書いてみました。メディアに掲載してくださった記者様のおかげで、サービスがお客さんの目に触れることになります。ですので、メディア側の視点を持つというところが、重要なのではないかと思います。

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Appstoreでダウンロードを10倍にするASO

Appstoreで、ダウロードを増やす方法を知り合いに伝授した結果、1日10ダウンロード前後だったのが100ダウンロード前後まで伸びたというお知らせをもらいました。

▼ASOでダウンロードが10倍に伸びたアプリ
Doodle Maker – 写真にお絵描き&イラスト 子供 教育 落書きアプリ –

ということで、Appstoreでダウンロードを10倍に増やす方法をご紹介します。

ASO基本の方法

まず、アプリのタイトルのつけ方なのどの基本のやり方はこちらをご覧ください。こちらのブログのやり方で、基本の方法が網羅されています。

ダウンロード数を10倍にした最強ASOテクニック!App Store攻略のための「タイトル」「キーワード」etc…の作り方

上記をふまえた上に、さらにダウンロードを増やす方法をご紹介します。ちなみに、ダウンロードを増やすには、以下の係数が関わってきます。

インプレッション×プロダクトページ閲覧数×ダウンロード数

インプレッションは、検索された際などに自社のアプリが表示された回数で、プロダクトページ閲覧数は実際にアプリの詳細を見られた回数、ダウンロード数はiTunes Connect上はAppユニット数と表示されますがダウンロード数のことです。

インプレッションを増やすにはASOやプロモーションが必要で、プロダクトページ閲覧数やダウンロード数を増やすにはアイコンやスクリーンショットの最適化が必要です。
iTunesConnectのAppアナリティクスで各指標のユニークデバイス数が取得出来るので、上記の割合を算出すれば、どこの係数を上げればどのくらいダウンロード数が増えるか予測がつきます。(ダウンロード率=ダウンロード数÷プロダクトページ閲覧数が悪い場合は、スクリーンショットや説明文の改善の余地があるということになります。)

今回は、インプレッションを増やすことを中心に何点かコツを紹介します。ちなみに、うちのアプリにて、ASO施策を実施した結果、このようにインプレッションが10~15倍になりました。

ASO

インプレッションを増やす方法その1:強そうな検索ワードを文頭に持ってくる

上記のブログでも、アプリ名に検索ワードおよび、サジェスションに表示されるキーワードを組み合わせて入れることが推奨されています。例えばお天気アプリ「ニコニコ天気(仮)」があったとしましょう。試しにAppstoreに天気を入れてみると、このようなサジェスションが表示されます。
  • 天気
  • 天気予報
  • 天気予報 無料
  • 天気予報 よく当たる
  • 天気予報 うぇざーにゅーす
  • 天気予報 ウェザーニュース
  • 天気予報 気象庁
  • 天気予報 服装
ここから検索回数が多そうなワードを組み合わせると

ニコニコ天気(仮)- 無料の天気予報

のようなアプリ名になります。しかし「天気予報」からの流入が少しでも欲しければ、その単語を文頭に持ってきた方が評価が高くなるのです。ということは、ASO的に強いアプリ名は、このようになります。

天気予報を無料で – ニコニコ天気(仮)

有名どころのアプリや、Appstore以外からの流入がある程度ある場合は、アプリ名を文頭にした方が良いと思いますが、ASOに完全に注力するのであれば、いっそのこと強いワードを文頭に持ってきてみましょう。
(ちなみに最強の複合キーワードであった「無料」は最近使えなくなり、リジェクト対象となります。)
4/11追記 文頭に持ってきていたワードのランキングが急に下がるという現象があったため、ロジックが現在は調整されている可能性があります。

インプレッションを増やす方法その2:Appstoreはおバカ(形態素解析出来ない)ことを念頭に置く

形態素解析とは、文章を単語などの最小単位に切り分ける技術です。Googleなどの検索エンジンでは当たり前に使われている技術ですが、Appstoreの検索はこれが非常に弱いようなのです。
形態素解析出来ないということは、以下の2つの点に気を付けなければなりません。

1 キーワードに表記ぶれを入力する際には、ユーザーが検索するフレーズ全体を入れる

キーワードに表記ぶれを考えて入力する方法は上記のブログにもあります。しかし、表記ぶれを入力する場合はユーザーが検索すると思われるフレーズ全体を入れる必要があります。

例えば、放置ゲームを作ったとして、キーワードに「放置」と「ゲーム」という単語をひとつづつ入力したとしても「放置ゲーム」と判断してくれません。ゆえに、キーワードには「放置ゲーム」とくっつけて入れる必要があるのです。

そして、この法則はアプリタイトルでも注意が必要なポイントになります。以下は実際のアプリにつけてみたタイトルです。

A おすすめアプリや人気の無料ゲームを聞ける【アプリ名】

B おすすめ無料ゲームや人気のアプリを聞ける【アプリ名】

これを見ると、単語を入れ替えているだけで大差ないように見えますが「無料ゲーム」というワードからインプレッションが発生するのはAのタイトルなのです。
なぜかというと、Aは「無料ゲーム」が単体の単語として認識されますが、Bは「おすすめ無料ゲーム」というフレーズで認識されるからです。ゆえに、最も強いワードの周辺には名詞や形容詞を繋げずに「や」とか「の」を入れて、ひとつの単語として認識させる必要があるのです。

インプレッションを増やす方法その3:キーワード選定で迷ったら、Google検索を使おう

アプリタイトルに含める主要キーワードを決める時、検索ボリュームを調べたい時があります。例えば「乙女ゲーム」と「恋愛ゲーム」、どちらを入れるべきか迷った時などです。その場合はGoogle検索を使い、検索ボリュームの多いほうをメインキーワードに据えると良いと思います。
さらに、検索ボリュームをGoogleで調べるのはもう一つ別の理由があります。Googleからのアプリ検索の流入を狙うためです。恋愛ゲームと検索すると、このようにアプリ一覧が出てきます。

app

このGoogleからの検索流入が割と大きい上に、アプリのインストールまで至りやすいのです。うちの出しているアプリの場合は、ここからの流入が1~2割を占めています。

そして、このGoogleのアプリ検索にアプリが表示されるまでには1~2週間のタイムラグがあるので、いったん名前が定着したら頻繁に名前を変えないほうが良いでしょう。

ということで、アプリのダウンロード数を10倍に伸ばす方法でした。

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