月別アーカイブ: 2016年6月

アイドルにハマる流れをフローチャートにしてみた

アイドルにハマっている人と話していると、ファンになるまでに必ず踏む手順があることに気づいたんですね。それをフローチャートにした図がこちらになります。
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これを見たところで、よく分からないと思うのでAKB48を例にかき込んでみたフローチャートがこちらです。
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1.興味(ひっかかり)
AKB48の場合は「会いに行けるアイドル」というコンセプトでスタートしました。こういったフックを作ることで興味を持ってもらい、来場したお客さんたちはメンバーの一生懸命なステージに感動して、また行こうという気持ちになります。

2.体験の繰り返し
感動をもう一度味わうためにライブに再訪して、感動の追体験をしようと思います。

3.お気に入りの発見
ライブに通ううちに、自分だけのお気に入り、つまり押しメンを発見します。ここで「自分だけのお気に入りを発見した」という一定の達成感を得ます。

4.関係性の考察
5.歴史を学ぶ
押しメンを発見すると、押しメンの仲の良いメンバーの情報や所属ユニットの情報なども収集するようになります。さらに、押しメンのこれまでの歴史(AKB総選挙でずっと圏外だけれど頑張っていた)や、そもそもAKBというグループ事態の歴史を学ぶようになります。

このフローまで進むと完全にコアなファンと化し、アイドルのパフォーマンスではなくてAKBというグループ及び押しメンの歴史などの文脈を咀嚼するようになります。

6.他者へ伝える
AKBやメンバーの文脈を理解すると、それを他者へ伝えたくなります。周りの知人などをライブ会場に誘ったり、押しメンのどこが凄いかなどを歴史事情込みで伝える様になるのです。いわゆるエバンジェリスト化します。

と、AKBを例に説明してみましたが、これは別にアイドルだけではなく他の物にも転用可能です。例えば、野球ファンもこのようになります。
03このように何かにハマる流れとして大切なのは
4.関係性の考察
5.歴史を学ぶ
です。ここまで来ると、対象物にしっかりと心をロックオンされています。巨人ファンと阪神ファンが仲が悪いという話を聞きますが、それはチーム間の歴史を咀嚼しなければ起こらない事象なんですね。

ちなみにこれはアイドルやスポーツのみならず、たけのこの里ときのこの山にも転用が可能です。

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このファーストステップである1.興味に(ひっかかり)と書いているのは、最初に抱く感情が負の感情(違和感)でも良いからです。例えばまずいお菓子を食べて違和感を感じたら、その不味さを確認したくなります。それを繰り返しているうちに、なんとなく好きなツボを見つけて、そのお菓子を好きになってしまったというのはよくある話です。

さて、逆にこれを仕掛ける側は、この心理導線をよく分かった上で次のステップに進ませるためのトリガーを用意しています。例えば冒頭のAKBについて、各ステップに進ませるためのこのようなトリガーがあります。
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特に、ファンを固着化を促す以下のステップのトリガーは、入念に用意されます。

4.関係性の考察
5.歴史を学ぶ

EXILEがEXILE TRIBEとして大きなファミリーになっており、各個別グループ間の共演を行なうのも、これらのトリガーを引く土台だと思うのですね。

ということで、人が何かにハマる流れをフローチャートにしてみたのですが、これを書こうと思ったきっかけは先日始めてプロレスを観に行ったことがきっかけです。DDTというインディーズ系の団体さんなのですが、エンタテインメントを突き詰めていて、このチャートを全て踏襲しています。
所属レスラーの人たちには「踊りたくてたまらない」レスラーとか、カワイイを全面に出した外国人レスラーとか、キャラクターが設定されており、さらに団体内でユニットを作るというアイドルみたいなことをしています。
私が観に行った回では、3人の若手(?)レスラーたちがアイドルユニットを結成し、デビュー曲をお披露目していたのですが、それを「踊りたくてたまらない」レスラーが阻むという吉本新喜劇的なことをやっていました。これはまさに関係性のアピールだと思うのです。

さらにすごいなと思ったのが、このアイドルユニットは、団体が主催する音楽イベントに出演するために結成されたのですが、社長が登場して「このままじゃ、イベントには出れないぞ」的なことを通告するんですね。音楽イベントに出演するために結成されたのに、それを阻まれるというハードルを設定することにより物語を演出しているんですよね。

ということで結論なんですけど、DDTのプロレス面白かったなってていうことです!

5分で出来るUIの改善〜リンクボタンのテキストを見直そう〜

UIを改善しようとすると、アナリティクス等の解析ツールでページ間の遷移率などを測定し、ボトルネックを抽出してページの構成を見直す必要があります。

しかし、5分でUIを改善出来るお手軽な方法があります。それは、リンクボタンのテキストを見直すことです。サイトを訪問してくれたユーザーは、リンクボタンのコピーライティングひとつで、積極的にクリックをしたりむしろクリックを止めたりします。大規模なサイトの場合は、A/Bテストでリンクボタンの最適化を図っているかと思われますので、ここでは小規模なサイトで、かつ資料請求や申込みをゴールとしたサイト向けにクリック率を高めるリンクボタンのコツをいくつかご紹介します。

1.みんな大好き「シミュレーション」

サイト内において「見積もりをする」などのワードを使っていたら、一度「見積もりシミュレーション」というワードに変えてみましょう。基本的にユーザーは、リスクテイク派と慎重派の人々に別れます。慎重派の人たちは、リンクボタンをクリックした後の挙動が予測出来ないことを嫌がります。この「シミュレーション」というワードを入れることにより「この先に待ち受けているのは、あくまでもシミュレーションなんだ」という緩和剤になります。

2.「お問い合わせ」よりも「相談する」

申込みや見積もりの機能を備えているサイトの場合、特に扱う商材の単価が高ければ、内容について事前に聞いてみたいという欲求が生まれます。そこで「よくある質問」や「お問い合わせ」機能は必須だと言えますが、慎重派の人たちにとってはこのお問い合わせというワードもやや重く感じるのです。これを「サポートに相談」に切り替えてみると、心理的負担が軽くなり「ちょっと聞いてみよう」という心理的余裕が生まれます。
ちなみに、この「相談する」ボタンは、商品内容の詳細の下や、申込みボタンの手前に配置しておくと有効でしょう。

3.「!」を多用していないか注意

「!」ビックリマーク、通称エクスクラメーションマークは、多くの人にとって「危険だ!止めろ!」を想起させます。このシンボルがリンクボタンの付近にあると、本能的に「その先に進むな!」に見えるのです。ということで、今いちど「!」の使い方を気をつけてみましょう。

ということで、3つほどリンクボタンのテキストに関するコツをご紹介しましたが、全てに共通するのは「ユーザーがリンクボタンをクリックするリスクを下げる」ということです。慎重派の人々は、想像以上に「申込み」や「見積もり」などのワードに敏感になるため、その先へ進む心理的障壁を和らげてあげることが肝要なんですね。

UIUXはワイヤーを作る前に、9割完了している

よくUIUXおいてUIとUXが混同されているという記事を見かけます。UIはユーザーインターフェースですから、サービスの導線設計、UXはユーザーエクスペリエンスですからユーザーにどういう体験をしてもらうかという切り分けです。

私も自社サービスやクライアントワーク含めてUIUXの設計をしていますが、UIUXの設計はパワーポイントでワイヤーを作る前に9割完了していないといけないと思います。UIUXをコンビニに例えて解説してみましょう。

お菓子売り場の棚に、どうお菓子を並べる?


例えば、あなたがコンビニ店長だったとして、お菓子売り場にどのように商品を並べますか?とりあえず入荷してきたお菓子をなんとなく並べるというのは、パワーポイントでなんとなくUIから作り始めるというのと同じことです。
お菓子売り場の棚を作るには、二つの情報が欠けています。まず、売上を最大化するためには売れ筋のお菓子を置くべきです。ということは、今までの売上情報を見て、売れ筋のお菓子は取りやすい目の高さに並べておくということが必要になります。
つまり、お菓子を並べる(UIを設計する)には、過去の定量情報を参照する必要があるわけです。

さらに、定量情報の分析に加えて、やるべきことがあります。実際にお菓子を買って行く人を観察したり、インタビュー(=定性調査)をすることです。よく買われるお菓子はなぜ買われるのか、全く買われないお菓子がなぜ買われないのかの理由を分析し、定量調査と掛け合わせてユーザーシナリオを作成することが出来ます。

例えば、良い位置においてあるのにも関わらず、全く買われないチョコレートがあったとしましょう。実際に観察をして、チョコレートを手に取った人が棚に戻したとします。その理由を聞いてみると「職場で食べるには、パッケージが大きいし、カロリーも高いから止めた」と回答しました。であれば、パッケージが小さめのカロリーが少ないチョコレートを置けば、購入される可能性があるということです。
また「職場で食べるには〜」という回答がユーザーから多かった場合は、オフィスでのおやつを買いに来る会社員というユーザーシナリオを作成し、それに最適化した商品を揃えることが出来ます。(周辺が居住空間なのか、ビジネスエリアなのかも、ユーザーシナリオを作るための定量データになります。)

ということで、お菓子を並べ始めるには、定量調査と定性調査を掛け合わせ、ユーザーの本当のニーズ(ユーザーインサイト)を知った上で、いくつかのユーザーシナリオを作成し、そのシナリオに沿ったUIを作ることが必要なのです。

ユーザーインサイトで本当のニーズを見極めることが大切


ということで、UIUXの設計と言いますが、9割がたは分析とマーケティングに費やすのが正解だと思うんですね。逆に、それをしないと本当のユーザーのニーズがつかめていないため、ユーザーが欲していない機能を前出ししてしまったりするのです。

そして、当初仮説として設定したユーザーニーズが実際には、ずれていることも多々あります。

先日もECの設計をしていたのですが、ユーザーが自由にカスタムして購入したいだろうという仮説に反して、おすすめのパッケージ販売を望む需要の方が高かったのです。
ということは、UIを設計する上ではおすすめのパッケージを全面に押し出すべきという解になり、これはちゃんとマーケティングをしないと浮かび上がってこない事実なのです。

ということで、UIUXを考えるには、その前準備が9割であるというお話でした。

もしも、女性向けファッション誌がなくなったら、失われること

ファッション誌の売上が、ものすごい勢いで急降下しています。

特に雑誌は店頭の売り上げが落ち込み、女性誌ファッション誌が前年比88.2%、ティーンズ誌が同92.3%だった。雑誌の休刊が相次ぎ、創刊91誌に対して休刊177誌になり、販売部数の減少が売り上げ減少に響いた。
出典:https://www.wwdjapan.com/business/2016/06/03/00020687.html

前年比の88%の売上レベルとなっており、毎年この比率を続けたら10年後にファッション誌が存在しているのかと思ってしまうほどです。しかし、ファッション誌(というかCancamなどに代表される赤文字系ファッション誌)がなくなってしまったら、失われてしまうことがあります。

1.ファッションのトレンド発信

シーズンごとのファッショントレンドは、主にテレビ等のマスメディアによって拡散されますが、情報の出所はだいたい雑誌です。シーズンごとに各ブランドが世界各地でパリコレなどのコレクションを披露し、そのトレンドに沿った大量の既製服が作られます。そのトレンドを「今シーズンのトレンドはコレ」といった形でファッション誌が特集し、テレビにも取り上げられるのです。ゆえに、ファッションのトレンドはブランドによって製品が作られ、ファッション誌によって啓蒙されるのです。

最近は、ファッションのベーシック化が進み、シーズンごとのトレンドの差異が少ないように思いますが、それでもファッション誌がなくなってしまったら、1次情報の発信元としてトレンドを啓蒙する存在がなくなってしまいます。
しかし、この点においてはWebのファッションメディアでも代替え可能かもしれません。

2.ファッション誌バズワードの発信

かなり前に赤文字系ファッション誌のWebに関わっていたことがあり、毎号の目次を凝視していたのですが、そのコピーライティングのセンスにはうなるものがあります。一番うなったのはクリスマスシーズンの号に掲載されていた「おねだリング」というワードです。彼氏や旦那に買ってもらいたい指輪のことです。ファッション誌は昔から、アイテムの使用用途に合わせたバズワードを作るのが上手です。ヘビロテ服(ヘービーローテーションする着回せる服)や、こやし靴(安めで使い勝手の良い靴)、最近ではおフェロ顔(チークなどを効果的に使ったフェロモンたっぷりの顔)などなど、トレンドを現すバズワードの発信元もファッション誌です。
エビちゃんが流行していたときは、エビちゃんOLというようなワードもありましたね。

ファッション誌がなくなったら、こういったバズワードはどのように生み出されるのでしょうか。今のところ、Webのファッションメディアは、ファッション誌のトレンドやバズワードを後追いで編集し直している部分が多いかと思います。今後ファッション誌出身の編集者がWebメディアへと移動し、Webメディアからこういったワードが発信されていく可能性はあります。(ただし、社会現象になるほどのワードになるためには、テレビの力が必要ですが。)

ひとつの仮説としては、今後はこういったワードがソーシャル上で強い力を持つ個人から発信される可能性があるのかなと思います。ファッション誌の専売特許といえばモデルやタレントのファッションスナップでしたが、いまやモデルやタレントたちは、インスタグラムで日常的に自身の写真を投稿しています。同様に、ソーシャル上で強い力を持つインフルエンサーによってバズワードが生み出され、それがテレビで拾われる形になるかもしれません。例えば最近「プロ彼女」というワードが流行しましたが、最初のこのワードを用いていたのはコラムニストの能町みね子さんでしたね。

3.赤文字系ファッション誌特有のストーリープレイ

「ストーリープレイ」というのは、私が今名付けたのですが、つまりは赤文字系雑誌にたいてい載っているこちらのページです。

赤文字系雑誌 「赤文字系ファッション誌」にたいてい載っているストーリープレイ。気になる先輩や後輩が出現し、最後には告白されるパターンが多い。

主人公が登場し、1週間のコーデを披露します。そして、その1週間には必ず彼氏や彼氏候補(だいたい職場の先輩か後輩)が登場するのです。
この「ストーリープレイ」が赤文字系ファッション誌を赤文字系たらしめているコンテンツです。このようにファッションに対して、異性の目線を取り入れますよと高らかに宣言しているのです。逆に青文字系ファッション誌は、自分のためのオシャレなので、この「ストーリープレイ」に相当するコンテンツを見たことがありません。少なくともこの20年近くは、ずっと赤文字系ファッション誌に掲載され続けているコンテンツなので、需要はあるのでしょう。

このコンテンツは、上記の2点に比べてWebメディアへの移行がおそらなくないので、もしもファッション誌がなくなってしまったら、このコンテンツもそのまま消滅してしまう可能性があります。

ということで、もしもファッション誌がなくなったら失われる3つのことについて考えてみました。いずれにせよ、紙媒体と比べてWeb媒体は細分化しやすいメディアであり、ひとつの大きなトレンドを提起するには不向きなので、トレンドの提案が今後どのようになっていくのかが気になるところです。

ツイッターでフォローをしてもらう4つの方法

ツイッターで100RT以上される方法に引き続き、フォロワーを集めるにはをテーマに書いてみます。しかし、そんなこと言ってもそもそも自分フォロワー少ないやんけという突っ込みが飛んできそうです。

その1:誰かの役に立つことをツイートする

「スタバなう」とツイートして、そのツイートに価値があるのは芸能人だけなので、基本的に誰かの役に立つツイートをすることが大事です。例えば、ジャニーズファンがファン同士でツイートをフォローし合うのは、出演番組の情報を得ることも目的のひとつでしょう。誰かの役に立つツイートは定常的に見ようと思うのでフォローされやすくなります。

その2:誰が見ているかを意識する

発信するツイートは誰にとって役に立つのかを、意識をすることが大切です。ジャニーズの出演情報はもちろんジャニーズのファンの人に役立つ情報です。このあたりは企業アカウントのソーシャルマーケティングにとって最も重要です。警備会社のセコムは、若い女性やシニア向けの防犯情報を定期的にツイートし、40万人以上のフォロワーを獲得しています。

その3:ブレない

まじめに防犯情報をつぶやいているセコムのツイッターが、突然「きょうはきんきん、きんようび〜ヾ(◍’౪`◍)ノ゙」などとツイートしたら、何事かと思うわけです。フォロワーは、自分に向けた有益な情報を閲覧することを目的としているため、いったんターゲットとツイートの方向性を決めたらブレないことが大切です。
ツイートの内容に一貫性があるというのは、ツイートがバズった際にもフォロワー獲得に繋がります。例えば、以前このツイートがそこそこバズりました。


ツイートアクティビティーを見ると、Profileが62クリックされていますが、フォローは2に留まっています。もしも私のツイートが一貫して「恋愛ネタ」をつぶやいていたら、そういったネタに興味意向のあるこの62人からもっとフォローされていたでしょう。
そう、私のツイートには全く一貫性がないのです。

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その4:広告を出稿する

結局広告を出すんかいと言われそうですが、上記の1〜3までが出来ているのであれば、広告でフォロワーの母数を確保出来ればそこから広がりが期待できるので、ある程度ツイートをしたら広告を出稿してフォロワーの母数を広げておいて方が良いと思います。

この他にも企業アカウントであればSHARPやタニタなど、お笑い形のネタに走るという方法もありますが、このあたりは飽和状態(であるのと、お笑い系に走ったところで本業に結びつかない)ため、上記の4つを地道に実行するのが良いかと思います。

仕事が出来る人と出来ない人の違いは、想像力にあった

「体系的思考」のファーストステップは想像力の有無

仕事が出来る人と出来ない人の違いは「体系的思考」の有無にあるというブログを書いたのですが、体系的思考のファーストステップは「想像力があるかどうか」です。

体系的思考とは、下記のように自分で思考の枠組みを作って、要素を当てはめて行くという思考ですが、要素をどのように構成し、枠組みに当てはめるかを決めるキーとなるのは「顧客に対する想像力」だからです。

 
体系思考とは、全体像を把握した上で各要素を分類すること。そして、分類した要素を抽象化して、別の要素と繋ぎ合わせて考えること。
 

この能力がずば抜けて高い人と仕事をすると、非常にプロジェクト進行がスムーズになります。以前一緒にお仕事をさせて頂いたYさんという人がいるのですが、この方はコンサル出身の技術畑の方で顧客に対する想像力が突出している方です。

私はよくテストプロダクトを作って知り合いにURLを送って使ってもらい、感想を聞くということをしていました。たいていの人はこういう返答になります。

相手「けっこう使いやすかったと思うよ」
わたし「どういったところが?」
相手「なんか、ボタンも大きかったし、見やすかったかも」
わたし「逆に使いにくいところは?」
相手「最初のところがちょっと文字小さいよね」

しかし、Yさんにも同じ様に「これテストプロダクトのURLなので、良かったら使ってみて感想をください」と送ったところ、以下のような返信が返ってきたのです。

Yさん「状況から察するに、このプロダクトを使ってどこで詰まったかという情報が欲しいかと推察しましたので、使った経緯とその時の心理をメモしておきました。使ってみた心理導線も含めてレポートします。」

そして、実際に自分がどのようにページを遷移して、その時何を思ったかというレポートをくれたのです。
私は「テストプロダクトを使ってみてください」というぼんやりとしたオーダーをしたのにも関わらず「何を欲しているか」を見抜いて私の需要にマッチしたレポートを送ってくれたのですね。

仕事が出来る人は常に「想像力」で先回りをしている

このように顧客に対する想像力が働く人は、常に相手の需要を読み取って先回りをしています。例えばあなたが広告代理店の営業だったとして、クライアントから「ディスプレイ広告」を配信したいと相談されたとします。ここで想像力が働く営業の場合は、ディスプレイ広告を打ちたいということは「認知を広げたい」のではないかと察することが出来ます。そこで
「もしかして、認知を広げるための広告キャンペーンを実施されたいのではないですか?それでしたらディスプレイ広告と合わせてこういった広告も組み合せると効果が高いですよ」などとアドオンで提案が出来るようになるのです。

ちなみにこの「想像力」が卓越しているメンバーがバックオフィスにいると、とても仕事がスムーズになります。例えばあなたの会社の総務の人が、コピー機から離れたところに積んであったコピー用紙のストック場所を、コピー機の近くに移したりしてくれたことはありませんか?これもコピー機の使用シチュエーションに想像力を働かせた結果ですよね。

さらに契約書や利用規約などを巡って、事業部はよく法務部とぶつかることが多いと思うのですが、もし法務部の人が想像力がある人材の場合は「現状で言うとこの利用規約はNGだけど、このようにやり方を変えて規約を書き直せばOKだと思う」という第3の提案をしてくれるようになるかもしれません。

ポイントは、冒頭のY氏のように顧客の本当の需要を見抜ける「想像力」があるかどうかです。顧客は「ディスプレイ広告を配信」したいのではなく「認知を広げたい」のだということが分かれば、本当の需要を満たすための様々な提案が出来るようになります。

ということで、仕事ができる人は常に「想像力」で先回りしているなというお話でした。