日別アーカイブ: 2016年2月15日

スターバックスに学ぶ、ネーミングで商品を良く見せる方法

スタバが日本に上陸した時、行きづらかった理由

スターバックスが日本に上陸した当時、なんだか行きづらい敷居の高さがあって「これで安心。スターバックスで注文する方法」なんていう記事もありました。その理由のひとつが、スターバックスの特殊なネーミングでした。それまで日本のチェーン店のカフェでドリンクをオーダーする場合は、S、M、Lというサイズ表記でしたがスターバックではそれが、ショート、トール、グランデという拡張高いものになっていたからです。(ちなみにグランデの上はベンティだそうで)

このように、なじみのないネーミングを使うことによって「それが分かる人」と「分からない人」たちを隔てて、あたかも「分かること」が特別な様に思わせることは一種の策略のように思うわけです。これはよくラグジュアリー雑誌にも見られる傾向で「○○○○(高級ブランド名)の職人たちが生み出すクチュールは、オーセンティックなパリのメゾンにも絶大な支持を受けてきた。」みたいな耳慣れない単語が、一般常識のような感じで書いてあるのです。この単語を理解出来る人たちが、うちの顧客ですよという内なるメッセージですし、一度それが分かるようになれば「コミュニティの内側に入った気持ち」が味わえるので、商品やブランドに対しての親近感が湧きます。

栗をあえてマロンと呼ばない妙

さらに、スターバックスのネーミングは別の意味でもすごくセンスがあります。毎度シーズンごとに発売される商品名は「ちょっと分かるけど、ちょっと分からない」単語を含む絶妙なネーミングで特別感を演出しているのです。

「ロースト ナッティ チェスナッツ フラペチーノ」

ローストしたナッツと栗(チェスナッツ)のフラペチーノなのですが、分かりやすく書くのであれば

「ロースト ナッティ マロン フラペチーノ」

ですよね?でも、チェスナッツって言われるとなんだか、今まで飲んだことのない未知の美味しそうな飲み物に感じるのです。
他にも並べてみるとこんな感じで、なんか意味が取れないけど美味しそうな何かが想起される単語(下記【】部)が入ってる新商品が多いのです。

「チョコラティ 【クランブル】 ココ」
「クランチー キャラメル 【トフィー】 ラテ」
「【チャンキー】 クッキー フラペチーノ with チョコレート チップ」

【クランブル】も【トフィー】も【チャンキー】も、それの実態が何なのかはよく分からないけど、何か美味しそうなんですよね。
この「マロン」をあえて「チェスナッツ」と呼ぶ感じのおしゃれ感は、実態よりも良い物なんじゃないかと膨らます効果があるわけです。

さらに例を挙げると、その昔発売されたニンテンドーDS Liteのカラーバリエーションがどんな名前だったか覚えていますか?
こんな感じで、やっぱり良い感じを醸し出す形容詞や名詞(下記【】部)とセットになっているのです。

【メタリック】ロゼ
【グロス】シルバー
【ノーブル】ピンク
【アイス】ブルー
【クリスタル】ホワイト
【エナメル】ネイビー

ということで、名称を付けたりするとき、この【】に該当する良い感じのフレーズと合わせると、期待感を煽ってすごく良い物な気がするというお話でした。

最後に、横浜の野毛に「三陽」という餃子で有名なお店があります。こちらです。

e997a3bf出典:http://blog.livedoor.jp/nuk0926mas-eatdrinkwalk/archives/30582994.html

この「楊貴妃も腰抜かすギャルのアイドル チンチンラーメン」という名称もそれはそれで凄いのですが、この写真を見ると分かる通り、店の外にも簡易的な椅子がこのように前は置いてあったんですね。一度ここに通されたことがあったのですが、その際店員さんが「テラスご案内〜」って言ったんですね。この簡易的な椅子と簡易的なテーブルの集合体を【テラス】っていうおハイソなネーミングでくくれるそのセンスが凄いなと思いました。

▼良かったらTwitterをフォローしてください
https://twitter.com/toriaezutorisan