日別アーカイブ: 2015年11月3日

おそ松さんに見る、オタクの心をつかむ秘訣

ふざけすぎてテレ東の社長が謝罪

「おそ松さん」というテレビ東京のアニメが色々と物議を醸しています。「おそ松くん」から時を経て、青年になったおそ松兄弟たちを描いたアニメです。
これが、色んなアニメや映画のパロディまみれになっていて(アンパンマンや、saw、進撃の巨人など)、原作へのリスペクトがないという理由でテレビ東京の社長が謝罪することになりました。(世間というのは、ふざけたものに不寛容だとナンシー関さんが言っていたのですが、確かにそうだなと思います。)
それはさておき、知人がこの「おそ松さん」にハマっており、面白いからちょっと見てみてくれと言われました。実際に見てみて、色々ふざけているので面白いは面白いのですが、その知人がどこにハマっているのかというと、一件同じに見える「おそ松」兄弟のキャラクターなのです。
「○松は実は髪の毛がちょっとボサボサで、○松は眼がちょっと眠くて、○松だけはアホ毛がなくて…」
と、一件同じに見える兄弟たちが。実は描き分けられていることを熱心に説明していたのですが、とどのつまり、
「こんな描き分けの難しいキャラに、それぞれ差をつけてちゃんとキャラクター設定として成立してるのがすごい」というあたりがハマったポイントだというのです。
それを聞いた時に、ああ、これってAKBとか地下アイドルとかラブライブ!を好きになる理由と同じなのかなと思いました。

素人には分からない、細かい違いが大事!?

AKBのコンセプトとして「自分が見つけたお気に入りのアイドル」というテーマがあったと聞いたことがあります。48人以上居る女の子の中から、自分が良いなと思うメンバーを見つけて、その成長を見守るというスキームです。AKBに興味がない人から見ると、あまりメンバーの差異が分からなかったりするわけです。しかし、ファンにとっては、自分のお気に入りのメンバーと、それ以外の区別がついているわけです。
この両者に共通する「興味のない人から見ると、だいたい同じに見えるのだけど、ファンが見ると明確な違いがある」というのが、ある種自分だけがそれを発掘できたという快感をくするぐるのかなと思いました。
AKBもクラスの2番目か3番目に可愛いというテーマで選抜されたといいます。ゆえに、おそ松さんと同じく、意識的に差別化ポイントを最小化したのかなと思うのです。
という意味でいうと「ラブライブ!」も皆同じ表情に見えてしまうのですが、よくよく研究すると細かな差異がけっこうあるのだろうなと思います。
そして、オタク度の高いファンを獲得するには、それらが必須条件なのかなと思います。誰にでも分かる絶対的な差異(1000年に1人のアイドルとか)というのは、オタク心をくすぐらないのです。
ちなみに「おそ松さん」も、オリジナルではおそ松くんたちよりは、むしろチビ太やイヤミがフィーチャーされていました。しかし、今回のアニメでは「おそ松」兄弟を細かい設定分けで描き分けており、かつそれぞれにアイドル声優を起用していることから、かなりオタク女子に対して意識的な構成になっているなという気がしました。