日別アーカイブ: 2013年12月2日

同じモノサシを持ってないとしんどい

りーn

プロジェクトが始まった瞬間に積む

誰か偉人の言葉だったと思うのですが「間違っている人それぞれに理由があるが、正しい人の理由はいつも一つだ」というのがありました。
ふーんって思った記憶があるのですが、間違いかそうじゃないかの判断も主観が入るので、それを判断するためのモノサシが必要なんですよね。

私が今持っているモノサシは「リーン開発モデル(顧客開発モデル)」です。これは、簡単に言うと「真のターゲットとなる顧客が求めるものを、作っては改良、作っては改良を繰り返し、プロダクトが完成したと思った時に一気に広げる」という事業開発手法です。
ゆえに、初期段階のプロジェクトメンバーには、営業部隊も広報部隊もいません。顧客至上主義で、プロダクトファーストなのです。

ということで、私は「アントレプレナーの教科書」と「リーン・スタートアップ」を読んで以来、この開発モデルの信望者です。

というかむしろ、リーンモデルを採用しない人とは、一緒に仕事したくないです。

もっともっと言うと、もうSWOTとか3C4Pとか云々とか古いんだよ、と悪態をつきたい時もあります。

たまたまサポートで入ってと言われたプロジェクトで、のっけから営業やプロモーション部隊が編成されていると「積んだな」と思います。
既成の市場がある事業であり、メンバーが知見を積んでいるのなら良いですが、新規領域に乗り出すときはリスクが大きすぎる上にかえって効率が悪すぎるのです。

9割がた以下のルートをたどって、いずれ終わります。

売れない→営業が悪いと責める→営業は予算が足りないと言う→営業増員→売れない→毎月の売り上げを落とさないために、プロモーションが止められない→プロモーション費膨らむ→つづく・・・

顧客にとらわれていては、面白いものは出来ない!?

あるプロダクトの改良を依頼されて、私は定量データを解析してみました。どうやら、ユーザーは初期訪問で離脱してリピートしてないのですが、コンテンツページまでは到達しているようでした。私はそのデータからいくつか仮説をたて、当たっているか調べるために定性インタビューを行いました。

しかしこの場合、「〇〇だと思いますか?」とyes/noで聞いてしまうとバイアスがかかります。顧客がプロダクトを触っている間じゅう、じーーーっと観察し、躓いたところがあればそこがボトルネックになっていると判断します。

また、思うところを言ってもらって、仮説と同じ証言が得られればファクトになるのです。

これらの結果を資料をまとめ、要因と考えられる方向性をプレゼンしたのですが、プロデューサーから返ってきた答えは「ユーザーの言うことを聞いていたら、前例のないものは出来ない」でした。

リーン開発は確かに顧客の声を聞く開発ですが、顧客が言っていることを全てのみ込むのではなく、こちらで仮説を立てて、ファクトであるか顧客に検証してもらうモデルです。ゆえに、このプロデューサーに納得してもらうには「リーンとは何ぞや」という開発モデルを説明する必要があります。
(さらに言うと、プロデューサーの返答はロジックではなくて暗黙知に近いので、ロジックで説明しても解ってもらえるか分かりません。)

ということで、同じものさしを持ってないメンバーとプロジェクト組むとしんどいんじゃないかなぁと思います。今のところ、私は「リーン開発モデル」以上のものさしはないと思っているのですが。