日別アーカイブ: 2013年7月2日

松下幸之助とAmazonジェフ・ベゾスの共通点

松下Kindleで松下幸之助の名言集を買って電車で読んでいたのですが、珠玉の言葉すぎて車中なのに涙が出そうになりました。すごいすごいと言われ続けている経営の神様、松下幸之助氏ですが、本当にすごいですね。社員を家族にように考えて、時に厳しく接し、時に目線を下げて一緒の立場になっていて、社員と一体という感じがします。特に、文中に出てきた以下のコメントに感銘を受けました。

昭和二十九年、松下幸之助が取引先の銀行へ挨拶に行ったときのことである。銀行のある重役が幸之助に、「松下電器はどこまで拡張するのですか」と質問した。

これに対して幸之助は、ゆっくりとした口調でこう答えた。

「それは私にも分かりません。松下電器を大きくするか、小さくするかは、社長の私が決めるものでもなければ、松下電器が決めるものでもありません。すべて社会が決定してくれるものだと思います。松下電器が立派な仕事をして消費者に喜んでいただくならば、もっとつくれという要望が集まってくる。その限りにおいてはどこまでも拡張しなければなりません。

しかし、逆にわれわれがいあかに現状を維持したいと考えても、悪いものをつくっていたのではだんだん売れなくなって、現状維持どころか縮小せざるをえなくなる。だから、松下の今後の発展はすべて社会が決定してくれるのです。もちろん半期とか一年とかの一応の見通しを立てた計画書は銀行にお出ししていますが、どこまで拡張するかと言われると、これは分からないという答えしか出ません」

「松下幸之助から未来のリーダーたちへ」より

会社の成長を決めるのは、自分でも組織でもなく、社会であるというところに、「良い製品を作ってベストを尽くすだけだという」奢りなき決意が見えます。最近どこかでコレと同様の発言を見たなと思っていたらAmazonCEOのジェフ・ベゾス氏でした。

我々は市場シェアを自分たちで決めることはできないと常に思っています。最高の顧客経験を提供することに重点を置いてビジネスを展開するだけ。あとは顧客がアマゾンのシェアを決めます。アマゾンで買い物をするのか、それとも別のところでするのか。これは常に顧客が決めることです。

両社ともカスタマーの裾野が広い、規模の商売をしています。規模が広いと1%でも購買率などの割合が変われば、ダイレクトに売り上げに反映されますから、どうしても「大きな数」として見てしまうと思うのですが、いかに1人1人の顧客への対応を重要視しているかがうかがえる発言です。

時代と国を超えても、普遍的な経営哲学というのがあるのですね。