月別アーカイブ: 2013年6月

GREEのブラウザ注力は、プラットフォームに挑むということ?

gree


AppstoreとGoogleplayに全てを握られた現状

先日の決算発表で減収減益となったGREEは「選択と集中」を掲げていて、ネイティブアプリについては開発タイトルを絞り、ブラウザに注力するそうです。

現在、ソーシャルゲームに限らずスマフォのサービスは、ほとんどネイティブアプリが主戦場です。LINEもパズドラもFacebookもTwitterも、スマフォのネイティブアプリで使われているのが実態です。アプリの方がスムーズに動いてUXやUIが設計しやすいというのもありますが、それ以上にappstoreとgoogleplayという2つのプラットフォーマーが存在するがゆえに、そこに乗っかってアプリを出すより選択肢がないという状況の方が大きいです。

両者のストアはランキングを持っているため、サービスさえよければ一気にランキングの上位に上がって拡散します。ファッションコラージュサービスのIQCNなども、WEBのみで展開していたときは全くスケールしなかったけれど、アプリを出したら一気に利用者が拡散したようです。
WEBという広大な土地では道しるべがありませんが、アプリマーケットという閉じられたプラットフォームであればランキングという判断指標があるため、良いものであれば人が集まりやすいのです。

その中で、あえてGREEがブラウザに注力するということは、広大な土地を一から耕して自らが再び巨大なプラットフォーマーになるという意思表示でしょうか。(まさか、外側だけアプリで中身は全てブラウザで作られた、俗に言う“ガワネイティブ”のゲームを指してブラウザと呼んでいるということではないですよね。)

さっきも書きましたが、サービスが優れていれば、閉じられたプラットフォームに出した方がサービスは早く普及する可能性が高いです。しかし、それを絞ってブラウザに注力するというのは結構な決断だと思います。

プラットフォーマーの横暴という言葉がありますが、プラットフォーマーはそのプレイス全体を支配しているため、圧倒的においしい立場です。そして、そこで商売している人たちの運命は、プラットフォーマーに握られています。致命的な規約変更を行い、サービスを出せなくなるというケースも十分想定されるわけです。

プラットフォーマーが出現する時

今までプラットフォーマーが現れたケースは、以下のケースしかないと思います。

1.圧倒的なデバイス普及
2.中毒性・実用性のあるシステム(ゲーム)
3.怪物なみのキラーコンテンツ
4.価格競争

1.圧倒的なデバイス普及
これは携帯端末普及に伴うimodeプラットフォームの拡大を指します。もちろん、スマートフォン普及に伴うappsore、googleplayの拡大も同じことです。これが最大のプラットフォーマーのポジションだと思います。

2.中毒性・実用性のあるシステム(ゲーム)
オンラインゲームなど、中毒性のある仕組みを作ってユーザーを囲いこむプラットフォーマーです。ソーシャルゲームもこれにあたりますが、実用性のあるシステムとしてはクックパッドがこれにあたると思います。もはや生活にコミットし過ぎててコレがないと困るレベルなのです。このプラットフォーマーは、1に比べると規模は小さくなります。

3.怪物なみのキラーコンテンツ
パズドラがそうですが、突出した素晴らしいコンテンツ自体が、プラットフォームになる例です。

4.価格競争
フィーチャーフォン時代におけるモバゲー、GREEはコレだと思っています。当時はimode、ezwebといった通信キャリアのコンテンツマーケットが力を持っていたのですが、サービスはほとんど有料でゲームコンテンツは月額300~500円程度の利用料が必要でした。そこにモバゲーが「無料ゲーム数百タイトル」みたいなキャッチコピーを掲げ、一気にユーザーを集客したのです。その後のSNSへの繋ぎこみも非常に上手かったため、キャリアのコンテンツプラットフォームに負けないプラットフォームへと成長しました。

GREEはどういった戦略を取るのか考えると、「1.圧倒的なデバイス普及」は無理ですよね。で、appstore、googleplayは基本無料なので「4.価格競争」をしかけることも出来ません。すると、「2.中毒性・実用性のあるシステム(ゲーム)」か「3.怪物なみのキラーコンテンツ」になるのですが、2は今更ゲーム以外に手を出すかという疑問と、3はものすごい頑張ってバズドラレベルです。3並みのタイトルを連発してGREE会員に登録しないとPLAY出来ないみたいなことでプラットフォームの成長戦略を考えているのでしょうか。

どなたか、これ以外にプラットフォーマーになれる条件が思いついたら、是非教えていただきたいです。

■ツイッターよかったらフォローしてね
http://twitter.com/toriaezutorisan

バランスを取るのが好きな人たち

tenbin

革新派と保守派の中間意見を採用する組織

学生時代、文化祭実行委員になったことがありました。なぜか私の学校は文化祭で飲食店を出展してはいけない(家庭科部をのぞく)というルールがあり、文化祭で食べられる料理は、家庭科部が作ったカレーのみでした。
近隣の学校は、お好み焼きやらたこ焼きやら屋台をたくさん出展していて楽しそうだったので、私は飲食店申請をしてきたクラスは全部許可すべきという主張をしたのですが、担当の先生と一部生徒に「前例がないので、食中毒等のリスクが高まる」という理由で反対されました。

その結果どうなったかといえば、両社の主張の中間を取って、2店舗だけ出展を許す。というルールになりました。

両極端の意見に対して下される結論は、たいてい両者の中間を取ったものになります。文化祭実行委員をやってから、けっこうな時間が経ちましたが、社会人になってからも同じような現場を何回も見ました。何か革新的な提案、意見が出ると、保守派から「前例がない」「リスクが高まる」と反対され、結局その中間を取ることになるのです。

しかし、これってその場のバランスを取っているだけであって、最適解を選んでるわけではないのです。むしろ、真ん中を取ることによって、どっちつかずの中途半端な結果になっている場合もあります。

会議の場で革新派と保守派の意見が拮抗した時、私は何度も上の人から「こちらが譲歩して歩み寄ることも大事だから」と諭されました。しかし、それは最適解ではないのです。

例えば今まで、朝パンとコーヒーを提供している店があったとして、いきなり革新派が「これからは米の時代だ!おにぎりとお茶を提供しよう」と言うと、保守派が「絶対にそんなことはダメだ。パンとコーヒーだ」と対立したとしましょう。結果的に間をとって、おにぎりとコーヒーを提供する。というような笑い話のような事例を、たくさん見てきました。外から眺めると滑稽なんだけど、やっている本人たちは真剣なのです。

ちなみに私が思う解決策は、最終決定権を持っている強い人物がいる、ということです。スティーブ・ジョブズとか。その人が言ったら、絶対そうなるという人がいないと商品のコンセプトが一貫しないのです。

本当に日本って擦りあわせだよなぁと思ったので、こんな記事を書いてみました。

ニュースを最適化配信すると、記事を書く人がたくさん必要になる

vingowニューステクノロジーの進化とともに、大手新聞社はリストラを続ける

少し前にニュースの未来についての原稿を書いていました。最近ニュースの配信・流通にかかわる色々なテクノロジーが出てきています。その時に「そのうちニュースの配信がいっさい人手を介さなくなるかも」という原稿を書きました。現状でも以下の3つのサービスを組み合わせると、自動配信が可能になります。

〇人の手が一切介在しないニュース
・ログミー(動画を自動で書き起こす)が会見動画を全て書きおこし
・Summly(記事を要約する)が書き起こし原稿を要約し、
・Gunosy(ニュース最適化配信)がニュースを配信する

しかし、Summlyが要約するニュース原稿は、序文、本文、結文みたいに構成が分かれていないと無理だと思うので(こちら参照)、今のところは一番最初のニュース原稿を書き起こすのは人になります。(そのうち、単語とか文節とかをバラバラにして、ただの会見動画からニュース原稿を書き起しちゃう人口知能とか出来そうですが・・・。)

それでも、インターネットメディアの発達により、ニュース原稿を書く人が、以前ほどはいらなくなってきています。今までは、それぞれの新聞社に属する記者の人たちが、一個のニュースソースからたくさんのニュース原稿を書いていました。しかし、インターネットという同じ箱の中で流通する場合は、同じニュースソースだったら原稿は1つでいいよなって思うわけです。海外でもニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストなど老舗の新聞社が大量にリストラを行っており、今もまだ人員を削減し続けています。

配信テクノロジーが進化すると、ニッチなニュースが必要に

ニュースの流通テクノロジーが発達してくると、ニッチなニュースが必要となってきます。マスに向けられた数本のニュースを大衆が消費していた時代から、ニッチなニュースを少数の人たちに向けて最適化配信するようになるのです。先日、ニュース最適化配信サービスをしている「vingow」さんのインタビュー記事が出ていたのですが、ニュースのコンテンツを売買する市場を目指しているというコメントがありました

ゴールとしては、ニュースコンテンツを売買する“ニュースの築地市場”を目指しています。これは誰かがやらなくてはならないので、それなら我々が一番最初にやりたい、と。

ここで気になるのは、ニュース記事の書き手はどんどん減っていくのではないかという懸念です。流通やマーケットプレイスが発達したとしても、誰がニッチ向けのニュースを書くのでしょうか。

ニュースソースが個別に取引されると、既存のマスメディアは間違いなく儲からないので、会社としては手を出さないと思います。こういうマーケットプレイスが出来たとして、参加してくれるのはフリーランスの記者の人や市民記者になるのではないでしょうか。フリーランスの記者の人の数が分からないですが、気になるのは市民記者的な人がどのくらい生まれるかですね。「ウェブはバカと暇人のもの」という本がありましたが、なかなかインターネット空間では言論んが醸成しにくかったり、炎上だったりお祭り騒ぎになったりする傾向が強いわけです。

また、取材・原稿の執筆はやはりスキルを必要とするので、市民記者という存在がどのくらい現実的なのかというのも気になります。ニュースのマーケットプレイスや配信システムが出来上がったあと、ニュースを書く人はどこにいるのか?という問題は、もう少ししたらさらに顕在化してくる気がしています。

LINEのきせかえが流行らないと思う理由

LINEきせかえ LINEのスタンプは、フィーチャーフォンでいうデコメ

LINEの新バージョンで、きせかえ機能が発表されました。写真のようにうさぎのキャラクター、コニーのデザインにきせかえられます。画面も全体的にピンクになり、画面のそこかしこにコニーの姿が。

今はコニー1種類のみで無料ですが、これからキャラクターが増えてきて、当然有料化が視野に入っているものと思われます。

ということで個人的な予想なのですが、これは多分あまり流行らないだろうなぁと。なぜそう思うのかといえば、このLINEのスタンプときせかえの相関性は、フィーチャフォン(ガラケー)におけるデコメときせかえの関係を思い出すからです。フィーチャーフォンのヴィジェットをかわいく着せ替えられるというあれです。
LINEのスタンプって、メッセージに感情を込めた装飾をするという点でデコメに近いと思うんですよね。

LINEのスタンプ=デコメ
LINEのきせかえ=フィーチャーフォン(ガラケー)のきせかえ

ということで、先人に習う意味で2011年度の両者の市場規模調べてみました。

LINEきせかえ2

デコメ=213億円
フィーチャーフォンのきせかえ=103億円

ということで、2倍近く開きがあるんですよね。

で、LINEが今年1~3月期の売上を58億円だったと好評しましたが、3割がスタンプの課金だったので、うち17億4千万円がスタンプの販売での売り上げになります。
フィーチャーフォーンでの市場規模の差を考えると、成長すると8億7千万くらいになるかもしれません。ということで、スタンプほどはきせかえは流行らないと思うよという話。
でも半分の規模があれば良いんじゃ・・・という意見もありそうですがこれを作る製作費が全然違うんですよね。たとえばデコメってただのGIF画像なので、かつて私は1個2000円とかで発注してました。しかし、きせかえは各UIのフレームをデザインする上にプログラミングが必要になるため、製作費が十倍以上高くなります。(ゆえに単価も高いですが)

今、iモードのサイト数を数えてみましたが

デコメ=323サイト
きせかえ=257サイト

と、参入できる会社の数も減るんですよね。まあ、LINEきせかえがキャラクターライツを保有する会社さんに開放されたとしても、ライツ側がきせかえ自体を作るというよりは、画像を納品してLINE側でそれをレイアウトしそうですが。

ユーザーのひと手間を残しておく重要性

何かの本で読んだのですが、とあるアメリカの会社がパンケーキミックスの売上に悩んでいたそうです。そのパンケーキミックスのウリは、粉末卵が入っているので水か牛乳を足せばすぐにパンケーキが焼けるというもの。しかし、誰かの発案で粉末卵を抜いて粉のみで売り出したところ売上が大幅に伸びたそうです。購買者は、粉に卵を割りいれて牛乳でのばすというひと手間を楽しんでいたわけです。

特に女性向けの商品においては、このユーザー側が楽しむひと手間の余白を残しておくことが大事だと思います。デコメであれば、どの種類のデコメを文章のどこにはさむのかというところが、腕の見せどころですし、LINEのスタンプの応酬もセンスが問われるわけです。

1000万ダウンロードを超えて爆発的な人気となったアイコン着せ替えサービスの「CocoPPa」も、アイコンを1個づつ着せ替えるのが楽しいんですよね。Facebookのアイコンはこれにしよう、Twitterのアイコンはこれにしよう、と1個づつアイコンのデザインを選ぶという行為自体が楽しいわけです。

と、いうことで特に女性向けサービスは、ユーザーが工夫できる余地を残しておくことが大切かなと思います。

ニュース要約は、どういうロジックなのか調べてみた

yahoo3

Yahoo!に3000万ドルで買収されたニュース要約


アメリカの17歳の高校生が作ったニュースの自動要約サービス「summly」が、Yahoo!に買収されて話題になりました。日本でもつい最近「vingow」が要約機能を追加したバージョンをアップデートしたそうですが、どういう要約のロジックなのか調べてみました。

「summly」の開発者、ニック・ダロイジオさんは、“オートマティック・サマライゼーション=自動要約”に関する研究論文を読み漁ってアルゴリズムを作ったそうです。買収後は「summly」の要素技術がYahooのアプリに搭載されています。
私は英語が全く分からないので、なんとなくニュアンスですが、とりあえず2本のニュースについて調べてみました。

まず1本目。

Yahooのアプリを見ると、冒頭の画像のように要約された文章が出てきます。元のニュースサイトを見て、要約されている文章に水色の線を引いてみました。

yahoo1
まず、文章を単語や文節ごとにズタズタに分断して繋ぎ合わせてたりはしてないようです。文章中から2~3つのセンテンスを抜いて繋ぎ合わせています。

このニュースは、アメリカのアメフトチーム、イーグルスの監督のチップ・ケリーさんが、クオーターバックのポジションに誰を配置するか迷ってるという記事(だと思います多分)。
抜き出されている箇所をならべると、

1.冒頭のタイトル
2.3センテンスめの段落まるまる
3.最後から2番目のセンテンスの1文章という感じです。

で、とりあえずこれを見て思った仮説は

・冒頭の文章を抜いてる?
・文章を強調している箇所を抜いてる?
・文章中に多数登場する主語(この場合はチップ・ケリー)を含む文章を抜いてる?

ということです。まず、ニュースって冒頭に概要が書かれているところが多いし、強調が入っている場合は重要センテンスである場合が多いですね。で、たいてい人かモノゴトについて書いているので文章中に登場回数が多い名詞を主語にとっているところは要約の可能性が高いです。

なんとなく見えてくる3つの法則!?



で、もう1個見てみました。今度はもっと長いやつです。
yahoou2

で、長いのですが要約箇所は前半に集中しています。

yahoou3

このニュースは、ハサン・ロウハーニーさんというイランの次期大統領を応援する催しについてです。要約されている箇所に線を引いてみましたが、冒頭のセンテンスまるまると、数段下の一文ですね。

一個めの記事でも共通していた

・冒頭の文章を抜いてる?
・文章中に多数登場する主語(この場合はハサン・ロウハーニー)を含む文章を抜いてる?

がこちらでも適応されてる気がします。

なので、まとめると、

1.冒頭のセンテンスを抜いている傾向があるかも
(が、一番目のニュースはタイトルそのものが抜いてあったので、ソース内のtitleタグなどを読んでいる気がします。)
2.文章の強調箇所を抜いている傾向があるかも
(まあ、1個しかなかったので他も複数見てみないと分からないですが)
3.文章中に登場する主語をカウントして登場回数の多いものを主語に取るセンテンスを抜いてるかも
(この場合、複数回そういうセンテンスは登場するので、それを絞る必要条件がありそうです)

というような条件がいくつかあって、接続詞等を見て除外する条件もつけてるのかなーという気もします。(ちなみに、ではじまる文章は文中の主要部にはならないので)

「vingow」についても今度時間があるとき、チラっと見てみようかなと思います。
いずれにしろ、使い手側にとってはとっても便利ですね。

Facebookから離れたユーザーは、クローズドSNSへ向かうのか

path

Facebook離れの後に来るのはクローズドSNS!?

Facebookの利用者数が減っているという話をよく聞きますよね。それに代わって、クローズドSNSが本格的に来るかどうかについて注目しています。クローズドSNSを一番最初にはじめたのは2010年にスタートしたpathだと思いますが現在1000万人が使っているそうです。

・・・たったの1000万人!?Facebookなんて4年で5億人が使っていて、LINEも3年弱で1億人突破したのに、この世界的に有名なサービスが3年でたったの1000万人なのです。なぜこうなるかといえば、完全にサービスの仕組みの差です。日本人のFacebookにおける平均友だち数は108人。対してクローズドSNSは親密な仲間たちとのコミュニケーションなので、獲得した1人のユーザーが読んでこれるユーザー数の規模がまるで異なり、きわめてサービスが拡散しづらいのです。pathもそれを思い悩んだのか、最近1人あたりの友だち数が150人に拡大しました。しかし、150人って人間1人あたりが把握できる人間関係の上限数、ダンバー数とイコールなのでそれはもはやFacebookと何が違うのかと少し疑問に思うところもあります。

和製クローズドSNS「CLOSE」に期待

個人的にはけっこう可能性を感じていて、試に先日mixiから7000万円の出資を受けた和製クローズドSNSその名も「CLOSE」を使ってみたのですが、以下の理由によりなかなか心地よいのです。

・人の目を気にしないからネガティブなことなど好きなことが書ける
・LINEだと相手に返事を強制してしまうが、返事してもしなくてもいいよという感じでフィードに投稿できる

この2点が心地よくて1日に投稿頻度も2度、3度と高くなります。一緒に使っている友だちも、Facebookには全く投稿しないのに「CLOSE」には1日に複数回投稿しているのです。

じゃあ、クローズドSNSが流行るかといえば、2点のポイントが気がかりです。1点目はやはりLINE他のチャットアプリと機能がかぶる点。チャットであれば既にLINEで行っているので、クローズドSNSでわざわざやるかという疑問があります。(CLOSEにはチャット機能はありません)
2点目は、クローズドSNSが日本における若年層のTwitterの使われ方とほぼ同じだということ。十代のツイッターユーザーの書込みを見ると、まるでクローズ環境で行われているような赤裸々な告白がたくさんあります。彼ら彼女らからすれば、Twitterはごく身近な友達たちとコミュニケーションをとるツールであって開かれたSNSではないのです。
なので、クローズドSNSが普及するためのポイントとしては、若年層が完全に閉じられたクローズド空間に快感を覚えることが出来るのかというのがポイントだと思います。

「Gunosy グノシー」って普通にすごいと思う件

グノシー
Facebook等のソーシャルメディアのアクティビティを解析してニュースを最適化してくれるGunosyですが、ちょっと前にはてブのニュースをまとめ直してるだけなんじゃ・・・という指摘を受けて炎上しました。

私も登録していて毎日ニュースを受け取っているのですが、登録しているTwitterのアクティビティがITに偏っているため当然ITニュースしか配信されません。
なので、さっき思い立ってグルメ情報ばかりをつぶやいてきたもう一つのTwitterアカウントで登録してみたところ・・・配信されてきたニュースが以下。

グノシー

正直な感想としては、「えー、普通にGunosyすごいじゃん」という感じです。この後に同量のグルメ系ではないニュースが続くのですが、登録する時に選んだ興味のあるモノゴトに関連しています。しかし、グルメの情報を優先度高くしているのもやはりアルゴリズムが働いている証拠なのでは。。サンプル数に比例してアルゴリズムはお利口さんになるはずなので、これからも期待ですね。

「〇〇が死に、〇〇が生き残った理由」という記事について

ロコンド

死んだよばわりされた靴販売ECロコンドが好調

去年の前半に靴販売サイト「ロコンド」の財務状況がヤバいというブログが話題になり、NAVERまとめが出来て、それをIT系の著名な人がツイッターで拡散してロコンドの社長さんとモメたりして、雰囲気的にはロコンド終了のお知らせみたいな空気感が漂っていました。

さっき「ロコンドがexiteと提携&さらに増資」みたいなニュースがあったので見てみたら、めっちゃ成長してるじゃないですか。

実はロコンドはサービスインの時からすごく気になっていました。それは、ロコンドが米のザッポスみたいに「靴返品無料!」という夢のコンセプトを掲げていたから!・・・ではなくて、TVスポットが超絶ダサかったから。

近藤正臣が「近藤です。ロコンドーです。」っていうCMが、その年のワーストCMオブザイヤーbyトリを受賞したので「なんだこのセンスないCMは!!!!」ということで気になってました。

初年度の営業利益14億の赤字からの復活

ロコンド3

で、初年度の財務状況は、先ほど書いたようにボロボロ。売上高8億5千万に対して営業利益は14億の赤字。粗利率も15%と他業種に対してかなり高い(っていうのは返品無料だから当然なのでしょうが)。
そこで冒頭のロコンドが死に、〇〇が生き残った理由みたいな記事に繋がるのですが、なんと2012年度は取扱高35億と前年の2倍以上、なんと粗利率も30%と倍になったそうです。(営業利益などの数字は分かりませんが、粗利率が倍に回復してるからだいぶ良いはず。)
ということで、現在はアパレルにも手を広げて4月~5月については、前同月比160%以上の成長しているようで、これからさらに成長出来るかという局面です。

2014年度までの取扱高の目標はこんな感じになっていて14年度には100億超えを目指すそう。

ロコンド2

で、今回思ったのが、立ち上がったばかりの事業やサービスの決算や財務が悪かったからと言って「〇〇が死に、〇〇が生き残った理由」っていう記事は止めた方がいいのではないかということ。
ちょっと前も「mixiが死に~」っていう記事がありましたけど、当事者側にしたら「まだ死んでませんから!」っていうことだと思います。

そんなこと言ったらAmazonだって、何回も死んでることになりますよね?そもそも巨額の投資をして改修までに4~5年かけてもいいとベゾスCEOが宣言しており、単年で見たらしょっちゅう赤字やら減益やらになってたわけですから。
長い長い過程において、財務状況が沈むというのはよくあることだと思います。実際のサービスの本質を見ないで「死ぬ」っていうのは言い過ぎだと思うんですね・・・。

耐えたロコンドさんもえらいですよね。

誰が“この新規サービス”のイノベーターになるべきか

イノベーター

新しいモノは、2.5%のイノベーターからはじまる

前回原稿を書いていて思ったのですが、新しいモノゴトが広まるときは、ごく少数のイノベーター(全体の2.5%といわれる)を通して広まっていくというマーケティングの定説があります。この最初に使い始める層というのが結構大切な気がしています。
たとえば、Facebookが一般に公開されたのは、Myspaceより3年も後なのですが、今はFacebookは世界で10億人が使っているサービスになっています。なぜ先行していたMyspaceが敗れたのかという分析が色々行われていますが、Facebookは大学生のためのSNSという若者にフォーカスしたことが大きな要因だったのではと言われています。

たいてい米国でもアジアでも、新しいサービスが流行するときは若者を起点に広がるようですが、日本においてはFacebookとTwitterが流行した過程ってけっこう特殊かなという気がします。思い出すとこんな感じだったかと。

■Twitter
一部のIT関係者やギークが使用。ビジネスの会話が主。

孫さんや広瀬香美等著名人が使って認知拡大

マスメディアが取り上げさらに拡大

ブレイクしてから数年たった2013年は、若者を中心に再ブレイク中

■Facebook
一部のITや広告代理店関係者が使用。(つまらないという声が続出)

映画「ソーシャルネットワーク」公開 認知拡大

じわじわ来たところで、マスメディアが取り上げさらに拡大

そもそもサービスの仕組みが拡散する仕組みなのでブレイク。現在はFacebook疲れが進む。

いずれもマスメディアの力を途中で借りてるというのが、日本の特殊事情な気がします。あと、IT関係者とか広告セクションの人ってきそうなサービスに飛びつきますが、特に業界内でコミュニケーション取りたいわけじゃないのと半分仕事なので、使ってても「何が面白いのかわからん」になるんですよね。

誰がイノベーターになるのかは、サービスによって異なる

ちなみに、女性向けサービスは、ITや広告関係者からはノーマークになるので、いきなり普及してからポっと情報が出てきてきたりします。もうすぐ5000万人にユーザー数が届きそうなPinterestだって開始当初は関係者の間でも全く話題にならなかったそう。クックパッドもそうですね。

あと日本の独特のカルチャー文化によって広まっていくパターンもあると思います。オタク、サブカルチャー文化(ニコ動とかPIXV)、ギャル文化(DECOLOG、デコメ)などなど。

ただ、これらのサービスが始まった時は広大なWebという砂漠にポツンとサービスがあって「見つけに行かなければならなかった」のですが、今はスマートフォンによりアプリプラットフォームが統合されているため、一部のイノベーターが使いだして広まるというよりは、一気にメインターゲットまでドカンと普及してしまう例も多いかと思います。カメラアプリとかはコレにあたりますね。1000万人のユーザー獲得まで1年もかかってなかったりするので。

自分たちのサービスは、誰に一番最初に使ってもらうべきなのか?というのは、非常に検討する価値があるテーマかと思います。

LINEがなぜ流行ったかという、最後の考察

LINE

LINEをインストールすると500円もらえた時代

アップルのWWDCが話題になっていますが、なぜLINEが流行ったかを最後に考えてみたいと思います。LINE流行の要因を考えるという周回遅れにもほどがある話題をなぜ考えていたかといえば、どこかで書きたいと思いつつ、機会を逃してしまったからです。

私がLINEをインストールしたのは、2011年の夏でした。多分リリースしてから1、2カ月くらいだった気がします。その頃、LINEではモニターを10万人募集していて、LINEをインストールしてアンケートに答えるとAmazonギフト券500円をもらえるキャンペーンを実施中でした。
LINEをインストールしてアンケートに答えるだけで、500円ですよ!?今では考えられないことですが・・・。

で、ふと思い立ってLINEをインストールした際に、友達一覧のリストに表示されたのは3人くらい。そのうちの一人は、地元のヤンキーの子でした。そこで交わした会話が以下のような感じです。

トリ(私のこと)「なんでLINEをインストールしたの?」
ヤンキー友「なんか、地元のともだちがみんないれてるから、便利だからいれろって」
トリ「へー、何人くらい?」
ヤンキー友「10人くらいかなー。」
トリ「どうやって使ってるの?」
ヤンキー友「みんな仕事終わったら今日どうする?みたいな感じでLINEで場所決めて飲みに行ったり」

「WEBはグループで進化する」という本があるのですが、何かモノゴトが広まる過程では、ある特定のグループに伝わり、そこから外のグループへと波及するということが書かれています。特にチャットアプリは通信ツールなので「連携が密接な特定グループ」に使われることがとても大事です。で、ここで思うのが

連携が密接な特定グループ=地元のヤンキー仲間

という方程式にはまると思うんですよね。

このサービスを広めるイノベーターは誰か?

何かが普及するときに、イノベーターからはじまり、アーリーアダプターにいき、アーリーマジョリティに広まるというマーケティングの定説がありますが、イノベーターを細分化すると以下の種類があるんじゃないかと。

・おされな人(アート関係とか、ファッション関係とか)⇒mixiをはじめたのはこのへんか
・IT業界の人⇒ITサービスに飛びつけど、その後は広がりにくい
・若年層⇒FacebookとかTwitterとか
・ヤンキー(ギャル)⇒LINE、デコメ、ブログ

ヤンキーのグループは、つながりが密接で仲間内の情報の伝播が早いので、マーケ的にもう少し注目されて良いと思う次第です。