チームの心理的安全が一番!?パフォーマンスの高いチームの条件

”Googleがパフォーマンスの高いチームは何が違うのかを分析した結果、1番の違いはチーム内の「心理的安全」だった”というツイートが2万リツイート近くツイートされ、共感を呼んでいます。

https://twitter.com/WSakebi/status/1022482496363974658

私はこのツイートを見た時、最近、逆の主張を目にしたなあと思いました。
USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)のマーケティングの責任者としてUSJを再生に導き、現在はマーケティングの精鋭集団「株式会社 刀」の代表をされている森岡毅さんの著書、「マーケティングとは「組織革命」である。」の一説です。

実際に、余力が出てきたらすぐに目的を引き上げて全員を“空っぽ”にしようとする私のスタイルは、会社業績という点ではUSJを未曽有の快進撃で再生させました。しかしながら“人間”はどう感じていたか?私自身の観察でも、それほど勝ちまくっているのに、絶好調の業績に見合わない“疲れ”が組織ににじみ出ていたように思います。私のようにジャングル出身の肉食動物には普通のやり方でも、もともと温厚な草食文化で育った人々には非常に厳しかったと思います。常に仕事が忙しく、誰もが“ストレッチ”されている状態が何年も続いていくからです。ついて来られずに会社を去った人もいましたし、ついて来てくれた人でも、常にほっとできない、楽ができない、成長し続けなければならないのは、正直しんどかったはずです。
しかしながら”人が緊張感なくラクに過ごせる組織”は遠からず滅びます。

前者のツイートでは、チームの心理的安全をうたっていますが、後者のエピソードでは「“人が緊張感なくラクに過ごせる組織”は遠からず滅びる、と一見真逆の主張をしているように見えます。
しかし、これを会社組織の内部からの圧と、会社組織の外部(市場)からの圧という2軸で整理すると、そう乖離した主張でもないのです。

これは、縦軸を外部(市場)からの圧、横軸を内部(組織)からの圧で整理したマトリックス図です。



外部(市場)からの圧というのは、競合が多いので競争が激しいとか、市場環境の変化が早いなどの市場からの圧力が強いことを意味します。内部(組織)からの圧というのは、実力主義・成果主義の文化が強かったり、体育会系で上司や先輩からの圧迫が強い、あるいは社内政治が横行しているなど、組織内部からの圧力が強いことを意味します。
これを4現象で整理するとこのような組織に分類されます。

■ハイストレスなジャングル
外部(市場)からの圧が高 /内部(組織)からの圧が高

外部(市場)からも内部(組織)からも圧力が高くかかる組織は「ハイストレスなジャングル」です。外にも敵、内にも敵なのでジャングルの中にいるように一瞬も息をぬく余裕がありません。人によっては、このような高ストレスな組織で生き残ることに快感を覚える人もいるでしょう。ハイストレスなジャングルの例としては人気の米国ドラマ「SUIT」に出てくる弁護士事務所が適当と思います。大手の弁護士で事務所でたくさんのクライアントを抱える企業ですが、常に顧客の争奪戦が起ったり買収を仕掛けられたりと外部からの圧が非常に高い状態です。その上、組織内部から裏切り者も出てきて、主人公たちは常にこの両方の圧に耐えながら対策を講じなければなりません。

■独裁国家
外部(市場)からの圧が弱 /内部(組織)からの圧が高

外部(市場)からの圧がそれほどないのにも関わらず、内部(組織)からの圧が高い組織は「独裁国家」です。少人数の組織で市場からの影響をそれほど受けずにまわっているものの、経営者や経営幹部にパワハラ気質の人間が存在する場合はこのカテゴリに当てはまります。ちまたでよく言われる「ブラック企業」はこのカテゴリに当てはまります。「ハイストレスなジャングル」には、組織内外の圧を攻略しようとするビジネスエリートが好んで入社する傾向がありますが、「独裁国家」には仕事をほどほどにしたい草食動物が間違って入ってしまうことが多いため、非常に離職率が高くなります。

■ユートピア
外部(市場)からの圧が弱 /内部(組織)からの圧が弱

外部(市場)からの圧がそれほどなく、内部(組織)からの圧もそれほどない組織は「ユートピア」です。それほど競争しなくても収益構造を保てており、内部に圧もないので、ここで働く人々は幸せです。寡占市場や規制産業により数社に独占されている市場などの企業の組織がこれにあたります。しかし、市場構造に大きな変化が起こった場合、非常に変化に弱い組織なのですべてが崩壊するおそれが強いのです。今が幸せだったとしても、時間軸で考えると崩壊の危険性が高い組織といえます。

■チャレンジングな組織
外部(市場)からの圧が強 /内部(組織)からの圧が弱

外部(市場)からの圧が高いが、内部(組織)からの圧が弱い組織は「チャレンジングな組織」です。組織として達成すべき困難が目の前にありますが、内部(組織)の安全が保全されているため、チーム・組織で一丸となって取り組むことができます。例えるならワンピースやロード・オブ・ザ・リングなどの結束が高いチームです。組織の安全が保全されているので、メンバーは外の敵に意識を向けてどう課題をクリアしていくか、集中することができるとともに、チーム・組織内での力を合わせることができます。

というわけで4現象で整理してみましたが、冒頭のGoogleについてのツイートは内部(組織)からの圧について言及していたわけです。しかし、外部(市場)からの圧という判断軸を加えることにより、現象が4象限に分かれます。
そして元USJの森岡毅さんのコメントは、外部(市場)からの圧と戦うには常に個々人が全て力を出し切っていかないといけない、という主張なのです。「ワンピース」も「ロード・オブ・ザ・リング」も仲良しこよしのグループではなく、個々人がすごい高い能力と意思を持った上で集まった旅の仲間です。
逆にいうと、市場環境の変化が早い、グローバル化など外部(市場)からの圧は高まるばかりなので、内部(組織)の圧を社員にかけている場合ではありません。
内部(組織)の圧を抑えることにより組織・チームに安心感を与えて、外部(市場)からの圧に対応する。それがGoogleが構築するところのパフォーマンスの高いチーム=組織なのではないでしょうか。



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