Facebookからディズニーランドまで。ヒットのカギは「終わりが分からない構造」

広場型のmixiとフィード型のFacebookにおける組織の違い

だいぶ前の話になるのですが、「広場型のmixi、フィード型のFacebookと組織の関係」という原稿を書いたことありました。

概要を説明すると、Facebook最大の強みは「タイムフィード」というインターフェースに全てのコンテンツを集約させたことであり、対するmixiは旧来のWebページのように各コンテンツへのリンクが集約された広場型の構造になっている。(そして、この違いは一人の企画者(ザッカーバーグ)の思想をその他大勢が体現するという組織なのか、日本に多く見られる部署間の擦り合わせで決定されていく組織なのかという、構造に違いにあるのではないかという内容でした。)

現在SNSは、ほぼ全てが「タイムフィード」型になっています。タイムフィードの強みは「終わりがないから利用時間が劇的に増える」ということと、「全てのコンテンツをワンフィードに集約させることにより、ユーザーは受動的にコンテンツを体験出来る」ということです。
総務省のレポートによると平成24年のネット利用時間平均は67.3分ですが、2年後の平成26年には73分と伸長しています。ネット利用時間の増加には、この「タイムフィード」型という、終わりのないインターフェースが大きく寄与していると言えるでしょう。

sns利用時間
出典:モバイル機器によるインターネット利用時間の増加
http://www.soumu.go.jp/main_content/000357568.pdf

最近思うのですが、SNSに限らず現実の世の中で成功しているインターフェースはこの「タイムフィード型」になっており、これを言い換えると「終わりが分からない構造」にしていると思うんですね。

動画と動画を繋いで「終わりが分からない構造」に

例えば動画定額視聴サービスのHuluは、ドラマの1話目を見終わった後、自動的に2話目が再生されます。最終話であっても、関連した違うドラマの1話目が自動的に再生されるようになっているのです。

先日フジテレビの「バイキング」を見ていたら、司会者が番組の最後でその後の枠のニュース番組「直撃LIVEグッディ!」の司会者とトークをするコーナーがありました。
これもまた、「終わりが分からない構造」にして、番組と番組の継ぎ目を感じさせずに続けて番組を見させるという造りになっています。(ただ、両方とも低視聴率ですが。)

テーマパークの様に「終わりが分からない構造」になった新宿伊勢丹

ディズニーランドなどのテーマパークはぐるっと園内を一周させる「終わりが分からない構造」になっていますが、小売りにおける店舗作りにも有用だと思います。新宿伊勢丹は2013年に100億円の総工費を投じて改装を図っているのですが、改装後に2Fフロアの集客がとても良くなったと言います。本来20代女性向けのフロアですが、他の年代の客層も2Fを訪れるようになったそうです。

従来の百貨店はショップとショップの境目が分かる構造になっていますが、実際に伊勢丹2Fのフロアを訪れてみると、天井につけられた飾りなどによってゆるく円状に導線設計がされていて、ショップの継ぎ目が分からなくなっています。気づかないうちに、フロアを何週もしてしまう設計になっているのです。(急に目の前にバーカウンター等も登場して楽しいですね。)

さらに、2011年に有楽町西武がルミネに変わりましたが、有楽町の駅を出ると「ルミネストリート」という簡易な店舗が並んでいる通りがあり、ルミネのビルまで案内をするように続いています。これは、駅からルミネまでの継ぎ目を分からなくし、店舗まで誘導するという効果があるのです。
7489出典:http://www.fashion-headline.com/article/2013/03/06/877.html

20代女子たちが変えた新宿伊勢丹の秘密
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140609/266550/?P=2

「終わりのない構造」で回遊性が確保されている箱根

流行っている観光地も「終わりのない構造」によって回遊性が確保されています。箱根・湯河原地域の平成25年で延観光客数は、3千100万人を超えており、箱根町単体で見ると前年比7.3%増となっている人気の観光地です。

箱根ほどこの「終わりがなく」「継ぎ目もなく」設計されている観光地もないでしょう。箱根を訪れる人の多くはこのような導線をたどります。

index-photo-01出典:http://www.hakonenavi.jp/ticket/before/hakonefree01/ab_hakonefree01/

「箱根湯本駅」→箱根登山鉄道で「強羅駅」まで
→渓谷や山の風景を楽しむ
「強羅駅」→ケーブルカーで「早雲山」まで
→「彫刻の森美術館」など数々の観光スポットが点在
「早雲山」→ロープウェイで「大湧谷」→「桃源台」
→ロープウェイを楽しみながら、黒たまごを食べる
「桃源台」→海賊船で「元箱根」「箱根町」
→海賊船への乗船が楽しい
「箱根町」→箱根登山バスで「箱根湯本駅」へ戻る

このように箱根をグルっと一周出来る導線が設計されており、ロープウェーや海賊船など、乗っているだけで既にレジャーになる乗り物も豊富なのです。
さらに、鉄道、ケーブルカー、ロープウェイ、海賊船、登山バスと全ての交通手段がセットになったフリーパスが販売されており、非常に回遊性の高い観光地になっているのですね。

■平成25年入込観光客数調査(箱根)
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f80022/p839616.html

逆に惜しいのが熱海です。一時期集客数が落ち込んだものの、最近は女性客の日帰りエステや夏場の花火大会等で息を吹き返し平成24年度以降観光客数が増加しています。平成23年度に523万人だった客数は平成26年度には640万人と年間100万人以上も伸びているのです。

ただ、惜しいのは、集客が出来ているのは熱海の駅前から少し離れたホテルのエステなので、駅からホテルまで直行するという導線になっています。これをルミネ有楽町のように、駅前からホテルまで、さらに拡張してその周辺の導線を作り込むことが出来れば、もっと顧客あたりの単価が伸びるような気がします。

■平成27年熱海市の観光
http://www.city.atami.shizuoka.jp/userfiles/495/file/%E2%98%85%EF%BC%A827%E5%B9%B4%E7%89%88%EF%BC%88PDF%E7%89%88%EF%BC%89.pdf

オンライン動画に、字幕をつけるべき理由

動画元年、動画元年と言われつつ、今年こそ動画元年だと言われる2016年。最近はネット上での動画に注目が集っているわけですが、調査をしてみたところ、オンライン動画って普通の動画と全く見られ方が違うんですね。ということで、注意すべきポイントを挙げてみました。

1.動画の尺は5分以内に。短ければ短いほど良い。

視聴者が興味のある動画(海外ドラマやゲーム実況動画)であれば長くて良いのですが、チュートリアル的な動画だったりアテンションを取りたい動画であれば5分以内に納めた方が良さそうです。再生時間を見て、再生するかどうかを決めるからです。

2.起承転結ではなく「結」から入る

映像クリエイターさんは、おそらく起承転結の形で映像を作成するため、冒頭に前置き的な内容を起きがちですが、結論ではないマクラ話が数十秒続くと視聴者は離脱します。オンライン動画は「結論」から入ることが大事です。
ちなみにYoutubeの動画広告は5秒立てばスキップできる広告が主流ですが、実際に5秒後にスキップされる率が大半らしく、最近は冒頭5秒に言いたいことを詰め込むという方向にシフトしているそうです。
最近では開始6秒はスキップできない新広告が登場し、動画広告冒頭の数秒に言いたい事を詰め込むという流れが加速していきそうです。

3.動画に字幕を付けた方が良い

動画の視聴方法を調査している中で、多かったのが「そもそも動画を再生しないで、再生バーを送っていって静止画として見る」というものでした。
なんと動画を「連続した静止画」として見ている人たちがいるのですね。この場合、字幕がついているかどうかが、その動画を見るかどうかの分かれ道になります。字幕がついていた場合、気になるところを静止が的に閲覧するため、動画の尺が長めでも見られやすくなるでしょう。
さらに、動画に字幕を付けた方が良い理由として「スマートフォンでの視聴」が多いこともあります。YouTubeでのモバイルでバイスでの視聴時間は劇的に増えています。

モバイルデバイスからのYouTube動画視聴時間は平均40分にのぼり、1年で50%も増えています。
出典:http://www.movie-times.tv/feature/8024/

スマホでオンライン動画を見る際、街中や電車等の外出先で見るときは周りの音がうるさいのでミュートで字幕のみをおうケースもあるため、字幕をつけて置いた方が外出先にスマホで視聴しやすくなるのです。

ということでオンライン動画が見られやすくなる3つのポイントでした。

参考
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1604/27/news097.html

興行収入は年間1200億円以上!?それでも邦画が面白くない理由

最近、よく邦画がつまらなくなったと言われます。公開される邦画は人気の漫画や小説、テレビドラマなどの原作モノばかりで、出演している俳優はネームバリュー中心で演技力もないという意見が多いようです。しかし、邦画の興行収入は2000代半ばに洋画を逆転しており、2015年は1,204億円と、洋画の968億円を上回っています。「つまらない」と言われつつも、原作モノありきの邦画は、収益が伴うのですね。

5666

出典:http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5666.html

では、収益を考えずに「邦画がつまらなくなったか?」と聞かれたら「つまらなくなった」と思います。加えて、面白い映画を探そうという熱量が人々から失われたような気がします。面白い映画が作られなくなったから探そうと思わなくなったのか、それとも忙しくて映画を観なくなったから面白い映画がなくなってきたのか。これはニワトリタマゴの関係ですが、ミニシアターの減少と都市に根付いた映画カルチャーの衰退が要因のように思います。

ミニシアターの減少と都市に根付いた映画カルチャーの衰退

カルチャーというのは、都市とは切り離せない関係だと思います。お互いに影響を及ぼしながら、カルチャーが根付いた都市には吸引力のようなモノが生まれ、さらに人を引きつけてカルチャーを強固なものにしていきます。例えばきゃりーぱみゅぱみゅを筆頭とするカワイイカルチャーは「原宿」という都市に根ざしています。「原宿」という都市はカワイイカルチャーのシンボルとなり、共感した人たちを都市に引きつけてさらに強固なものしていくのです。
2000年代前半までの渋谷や銀座、新宿あたりにはたくさんのミニシアターがあり、映画ファンの人たちを呼び寄せる映画のシンボル的な役割を果たしていました。

2001年に行定勲監督の初期の長編作「贅沢な骨」をテアトル新宿に観に行った時、満員で立ち見が出る勢いでした。劇場から座布団が配られて、通路に座布団を敷いて見た記憶があります。
ミニシアターにもそれぞれの劇場の色があり、この劇場はフランス映画、この劇場はシュールでアートっぽい作品が多いなど特徴がありました。しかし、2000年代後半以降、ミニシアターはどんどん閉館していき、映画文化圏的なものが失われていくのです。
現在では、以前はミニシアター系の作品はそのまま全国のシネコンチェーンにて上映されているようです。しかし、都市が分散されて中心地が存在しないということは、カルチャーとしての熱量と継続性を持ち辛いのです。

若手映像監督の登竜門の消失

小さい箱で上映するミニシアターが消えるということは、若手映像監督の登竜門の消失にも繋がります。先ほどの行定勲監督も、「贅沢な骨」以降、「世界の中心で愛を叫ぶ」や「北の零年」などの大作を手掛けています。

また、多数の俳優や映画好きから支持をうける監督に岩井俊二さんがいます。「リリイ・シュシュのすべて」等を手掛けている独特の映像美が特徴的ですが、ブレイクのきっかけとなったのはフジテレビのドラマ「ifもしも」内で手掛けたドラマ「if もしも~打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」が高い評価を受けたことがきっかけでした。
この頃は、「if もしも」や「世にも奇妙な物語」など、オムニバスドラマ枠などで若手の映像作家の登竜門が用意されていたのです。「世にも奇妙な物語」からは他にも北川悦吏子さんや君塚良一さんなど多数の大御所が参加していました。君塚さんはwikipediaによると、自主映画を作るようにやっていたそうで、ゴールデンタイムの番組で若手の映像作家たちに大きな「のりしろ」が与えられていたのだなと思います。

1990年代前半に、落合正幸監督とのコンビで『世にも奇妙な物語』を多数手がけた。落合とは「王道じゃなくて、ひねったやつをやろう」という合意があり、「自主映画を作るようにやってた」と後に回想している

人々は「良い映画」を求めていないのか

ミニシアターが閉鎖されていったり、若手クリエイターの登竜門が減っていたりと、ドラマにしろ映画にしろ、確実に当たると思うコンテンツを、確実に当たると思う監督とキャストで提供する姿勢が見え、のりしろが少なくなっているように思います。面白い映画を作るというよりは、確実にヒットをするためのマーケティングの邦画が重要視されるのは、邦画の興行収入が実際に伸びている以上しょうがないのかもしれません。しかし、人々は本当に「良い映画」を求めていないのでしょうか。
先日岩井俊二監督の新作映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」が全国28館で公開されました。これが上映時間3時間という、映画的にヒットしないと言われる長尺の作品になっています。出演しているキャストも他の邦画に比べると地味で、内容も筋書きにしてしまうとすぐ説明が終わってしまうようなストーリーです。しかし、これが割にヒットしていて21館が追加されて全国49館公開になり、ロングランとなりました。私も劇場に足を運びましたが、久しぶりに「良い映画」を観たなあという印象です。観ている間にスクリーンに没入して視点としての自分が「ふわふわ」としているような、これが映画だよなあという手応えがある作品です。
やはり一部の人々は、いまもまだ「良い映画」を求めているのではないかなと思います。

カーシェアもタクシーもなくなる!?自動車業界の未来

この20年で一番イノベーションが起こるのは、自動車業界だと思うんですね。その中でも最も自動運転技術が注目されており、日産などの各社メーカーは2020年までに自動運転車を発売することを明言しています。ということで、自動運転車が主流になった世界で起こるキーワードをまとめてみました。

1 自動運転技術によって、カーシェアやタクシーが「車配送業者」に統合される

自動運転技術が確立されると、乗りたい時に車を呼んで最寄りの車が数分以内に到着するという仕組みが可能になります。自動運転技術が確立されきった未来では、カーシェアやタクシー、レンタカーにUberのようなシェアリングエコノミーなどの垣根がなくなり、車を配送するプラットフォーマーとして全部のプレイヤーが一列に並ぶことになります。
これまでもタクシーやカーシェアのような時間使いでの車の利用方法はありましたが、それらと大きく変わるのは「その時々のシチュエーションに応じて様々な車種を使える」ようになることです。(中古車買取大手のガリバーは、月額定額制にて様々な車種を乗換られる「クルマ乗換放題」サービスを開始すると発表しています。)深夜のドライブを楽しみたいなら小型のスポーツカー、家族で旅行に出掛けるならミニバンといった風に、その時々に応じた車が配送されるようになるでしょう。この分野でC to Cが促進されると、車種の仕入れが無尽蔵になるからです。既にC to CでのカーシェアリングはDeNAが参入しています。
このプラットフォームの覇者になるためには、顧客ごとのニーズをビッグデータ化して顧客が望む車をスムーズに届けられるようなアルゴリズムを提供することです。Uberでは、配車する距離間隔の最適化に機械学習を用いているそうです。

2 スマートフォン化する自動車 インターネット経由で車をアップデートする時代に

自動車の電子制御というのはハイブリッド車の登場以降どんどん進んでおり、それ以前は約3万点あった自動車1台あたりの部品点数は1万点にまで減少しています。工業製品だった自動車はいまや電子制御がメインになろうとしているのです。さらに、自動車はスマートフォンと同じような道をたどっています。現在、GoogleやAppleなどにより車載に搭載する基盤OSの開発が進んでいます。スマートフォンの端末の種類はたくさんありますが、OSのシェアはほとんどAndroidとiOSです。遠くない未来に基盤となる自動車のOSが絞られ、各メーカーはそのOSを搭載した自動車という箱を作るようになる可能性があります。

さらに、そのOSも現在のスマホと同じ様に、新しいOSが出ればインターネットを通じてアップデートするようになります。先日テスラモーターズは、自動運転技術のレベル2を搭載したソフトウエア7.0を、ダウンロードサービスで提供すると発表しました。スマートフォンと同様に、今後自動車の基盤ソフトもインターネットを介してアップデートするのが主流になるでしょう。
さらにスマートフォンアプリと同じ様に、自動車向けのアプリがサードパーティーから多数発表されるでしょう。スマートフォンのような小型の電子端末をリモコンとして使い、配送されてきた車でアプリを立ち上げれば、既によく訪問する目的地が登録されて行き先の候補が絞られており、指定をするだけで目的地に迎えるようになります。
他にも旅行での車利用時に、現在地からおすすめの観光スポットやグルメスポットを割り出して案内をするというような案内アプリも考えられます。目的地やアクティビティを決めずに旅行に行くということも可能になるでしょう。

3 デザインが重要に

基盤となるOSが開発されて電子制御部分が多くなると自動車開発の参入障壁が下がり、新規メーカーが参入してきます。性能が均質化すると重要になってくるのはデザインです。今でもデザイン性を求める顧客は輸入車を購入しており、2015年の外国メーカー車の登録車全体に対する市場シェアは 8.8%で、過去最高記録を更新したそうです。
製品の差別化を図るために、デザインをキーワードにした新規参入の車メーカーが参入してくることが予想されます。(もしかしたらスマホカバーのように、モジュール型で車に取り付け可能なデザインパーツなども開発されるかもしれないですね。)

ということで、自動車業界に予測される3つの未来をまとめてみました。

■出典、参考
http://toyokeizai.net/articles/-/107921
http://jp.techcrunch.com/2015/09/09/dena-lanched-anyca-c2c-car-sharing-service/
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/15/238739/022500138/?rt=nocnt
http://www.slideshare.net/minoruetoh/ai-monetization-landascape-in-us

仕事が出来る人と出来ない人の決定的な違い「想像力」と「体系的思考」について

10年ぶりに集る会。飲み放題のコース料理か席だけの予約、どちらで予約すべき?

以前、昔の会社関係者の人たちで集る会があったのですが、幹事の人が飲み放題付きのコース料理を予約しようとしていました。しかし、昔の会社関係者大勢に声をかけていたので「安いお店を時間予約だけして押さえる」が良いのではないかと提案しました。10年ぶりくらいに集まる会なのでドタキャンが出た時に会費を改修できないし、時間を経てそれぞれライフスタイルも変わっているので、6000円近くかかるコース料金を払いたくない人もいるからです。

その時にフッと、仕事が出来る人と出来ない人の違いとは「想像力があるかどうか」なのではないかと思いました。この飲み会の場合、3〜4人の気心知れた少人数での会食であれば、参加者の温度感やライフスタイル(お小遣い制かどうか)も把握出来ていますが、10年ぶりに不特定多数に声をかけるということは「時間があれば行ってもいい」という人もいれば「安かったら行ってもいい」という人も混在し、当然ドタキャンも想定されます。そういった参加者の状況を想像出来るかどうかが、「コース料理で時間制限のプランを予約」か「安いお店を席だけ予約」に繋がるのです。

これを言い換えると、顧客視点に立てる想像力があるか、ということになります。そして、この想像力という土台の上でさらに必要なのが体系的思考です。以前にも2回ほどブログにて体系的思考について書いているのですが、体系的思考を簡単に言うと下記のようになります。

 
体系思考とは、全体像を把握した上で各要素を分類すること。そして、分類した要素を抽象化して、別の要素と繋ぎ合わせて考えること。

大事なプレゼンに資料を忘れた!どうやって届ける?

例えば、客先にプレゼンに出掛けた課長のAさんから、会社に残っているBさんに電話がありました。「あと20分で重要な会議が始まるが、大事な資料を忘れてしまった。FAXで先方の会社まで送ってくれ」。これを要素に分類してみます。

 
  • 全体像:重要な会議に資料が間に合わない
  • Aさんのオーダー:FAXで先方の会社まで送ってほしい
  • 時間:20分以内
さて、BさんがFAXで送ろうとしたら故障中でした。ここで、必要になるのが抽象化です。Aさんのオーダーを抽象化してみましょう。

 
  • Aさんのオーダー:FAXで先方の会社まで送ってほしい
    ↓【抽象化すると…】
  • Aさんのオーダー:資料が欲しい
AさんはFAXで送って欲しいと言いましたが、オーダーを抽象化すると本当は資料が欲しいのです。ここで要素を抽象化出来ない人はファーストプランのやり方にこだわります。ではオーダーを抽象化した結果、どのような方法が考えられるでしょうか。

 
  • Aさんのオーダー:資料が欲しい
  • 考えられる方法:社内の人間が持っていく、バイク便で送付、メールで送付、客先にメールで送付して印刷してもらう
どの方法を取るのかにあたって、最初に分類した要素「時間:20分以内」の条件が関わってきます。時間がないので物理的に持って行くのは無理です。となると現実的な方法は「メールで送付」か「客先にメールで送付して印刷してもらう」の2つに絞られます。
ここで、仕事が出来る人は「想像力」を使って、以下の新たな要素が条件として関わって来ることに気づきます。

 
  • 条件となる新たな要素:先方の会社に使用可能なプロジェクタがあるか
 

もしメールで送付を選んだ場合、先方の会社にすぐに使用可能なプロジェクタがなければスクリーンに投影できないので、紙でプリントアウトしなければなりません。Bさんが「想像力」があって「体系的思考」が出来る優秀な人物であった場合は、数秒間でここまで思考を巡らせてAさんにこう提案します。

「FAXが故障中ですので資料をお送り出来ません。メールでA課長にお送りするか、先方の会社の方にメールをして印刷してもらうかが考えられますが、先方にプロジェクタのご用意があるか分かりませんので、念のためA課長と先方の会社の方、両方にメールさせて頂きます」

この2つのプランを同時に提案したのは、20分以内という条件の要素があるためです。限られた時間であれば、どちらかのプランがダメでも大丈夫なように同時進行させる必要があります。

体系的思考が出来ることのメリットとその養い方

以前にブログに書いた体系的思考が出来ることのメリットを再掲します。

 
■体系的思考のメリット
誰かから質問をうけたとき、どこの要素についての質問かが即座に理解できて議論がスムーズになります。また、ひとつの要素の条件が変わったとしても、全体像は理解できているため、その他の要素に影響を及ぼすかどうかというのが考えやすくなります。
逆に体系的思考が出来ない人は、前提となる要素が1つ変わるだけで全ての要素を書きなおす必要があるので、再び理解するまでに大変な時間がかかります。体系的な議論が出来ないと、会議の時間は2倍にも3倍にも膨らむでしょう。今、どこの要素を取り出して議論しているのかということ自体が理解できないからです。
 

では、体系的思考を養うにはどうしたら良いかというと、若いうちに物語をたくさん読むことです。これも以前ブログに書いたことを再掲します。

 
■体系的思考を養うには
体系的思考を養うにはどうしたら良いのでしょうか?それには、物語を読むことが一番です。しかも、1度だけではなく何回も読める物語が一番です。例を挙げると、ドフトエフスキーやトルストイといったロシア文豪の小説、日本の作家でいうと村上春樹氏の小説、アメリカの現代作家なども良いかもしれません。(中略)こういった本は、本のどこにフォーカスするかによって、読み方が異なってきます。物語が多重構造になっているのです。(中略)体系的思考を養うためには、モノゴトを体系的に分類した後で、抽象化して考えるという手続きが必要でした。多重構造を持つ物語を繰り返し読むということは、モノゴトを体系的に分類し、自分の視点を特定の要素にフォーカスしたり、抽象化してフェードアウトするという練習になるのです。
 

さらに、冒頭に挙げた「想像力」を鍛える上でも小説は大変に有用です。小説を読むことで自分とは全く別の人間の人生を追体験することになるからです。

ということで、過去のブログを再掲してみます。

体系的思考は、これからの時代には必須だと思う
体系的思考の養い方
体系的思考のテスト~ハムスターをめぐる問題~

「進撃の巨人」に見る、メガヒットコンテンツは中身と外見のバランスが良い法則

大人気ゲーム「ダンガンロンパ」の中身は推理ゲーム?

先日、人気ゲーム「ダンガンロンパ」の最新作について、メインキャラクターモノクマの声優さんが大山のぶ代さんからTARAKOさんに代わるというリリースがありまして、話題になりました。
ダンガンロンパはこれまでにシリーズ2作品とスピンオフ作品が1作品作られ、アニメ化もされている大人気シリーズです。

ダンガンロンパの中身は完全に推理モノになっています。学校や無人島などクローズドサークルに閉じ込められて、キャラクターたちは仲間同士でコロシアイをするようゲームマスターであるモノクマに告げられます。犯行を行なった後に、一定の捜査時間を経て行なわれる学級裁判で犯人だと断罪されなければ脱出する事が出来るのというのです。主人公たちは、各ステージで起こる殺人事件を調査して、学級裁判で矛盾を暴いて犯人を追求していきます。

これが、ダンガンロンパというゲームコンテンツの中身です。その中身に「アニメ的にウケそうな個性豊かなキャラクター」という外見を与えています。以前にもブログで書いたのですが、推理系のゲームというのはごく一部の例外(逆転裁判等)を除いてマイナージャンルです。そういったゲームの外見は「実写に近いキャラクターイラスト」になっています。「ダンガンロンパ」と、正統派推理ゲームを並べてみるとよく分かります。

ダンガンロンパ

キャラクターのエッジが効いている「ダンガンロンパ」
出典:http://qq2q.biz/txfX
神宮寺三郎多くの推理ゲームは、このように写実的なイラスト
出典:http://qq2q.biz/txgb

しかし「ダンガンロンパ」は推理ゲームという中身に、アニメ的にウケそうなキャラクターという外見をかぶせたおかげで、本来推理ゲームに興味がなかった人たちにリーチして大ヒットしたのです。(プラス、タイトルにもなっている相手の矛盾を弾丸で打ち抜くというアクション要素も大事な要素のひとつ。)

ということで、コンテンツの中身もそうなのですが、どれだけの人たちにリーチするかという観点において、どういった外見にするかが重要なのですね。

外見を調整することで、ターゲットとする層をしぼる

逆に、外見を特定の層にリーチするようにコントロールすることもあると思います。秋葉系の方々にウケそうなアニメは、あえてあのような外見にすることによって「あなたのためのアニメですよ」というシグナルを発しているのです。
この外見によるコントロールが外れるのは、漫画やアニメが実写化する時です。絵が特徴的な漫画やアニメが実写化すると、汎用性を持つようになります。(逆に原作のコアなファンからは批判されます。)

と、考えると、実はコンテンツの中身は素晴らしいものの、外見によって一部の層にしかリーチできていない作品がたくさん眠っているのかもしれません。例えば、「魔法少女まどか☆マギカ」は、現在の世情を投影した評価の高い作品であると聞いたことがありますが、やはりその外見(いかにもアニメ的な女の子たち)からすると、観ようと思う層は限られます。
また、カイジやアカギシリーズで知られる漫画家の福本伸行先生の絵柄は、男性ファンには定評が高いのですが女子には受け入れずらいです。しかし、漫画を読んでみると本当に深いんですよね。
このあたりの作品が、もし汎用性のある外見を獲得するとリーチが広がるかもしれません。汎用性の高い見た目とは何かと言われると、こういった絵柄みたいな…。
ジブリ国民的汎用性を持った外見。

大ヒットを飛ばすコンテンツは、中身と外見のバランスが秀逸

ちなみに書いていて思ったのですが「HUNTER×HUNTER」の冨樫義博さんの作品はこのバランスが秀逸なように思えます。「HUNTER×HUNTER」のキメラ=アント編をアニメで観ていて思ったのですが、最後の方は第三者視点のナレーターによるの解説が多くなり、まるでドフトエフスキーの小説のようです。よくよく考えると内容がけっこうシリアスなのですが、登場キャラクターの設定の秀逸さと、デフォルメされたアニメタッチのイラスト(ゴンやキルア)とシリアスなタッチ(ヒソカ)が混在することによって、バランスが取れているのですね。

という意味でいうと「進撃の巨人」が、講談社の前にジャンプに持ち込みをして断られたという逸話があります。作者の諫山創先生は、不器用で自分の画がひどいと思っていたと述懐されていますが、むしろ上手すぎなかったから良いんだと思います。もしも「進撃の巨人」の絵がもっとリアルで精密に(例えば「GANTZ」の奥浩哉先生のような)描かれていたら、ここまで万人受けしなかったと思います。実際「GANTZ」(全37巻)の累計発行部数は2000万部以上とありますが、「進撃の巨人」(19巻)は5000万部で、すでに2倍以上です。

ということで、コンテンツの中身と、そこをどう見せるかという外見のバランスによって、どこまでリーチするか決まるのではないかという話でした。

http://www.cinematoday.jp/page/N0067795
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA
https://ja.wikipedia.org/wiki/GANTZ

Twitterで100リツイート以上される方法

リツイート100超えなど、エンゲージの高い投稿をする方法を解説します。しかし、このブログで何回か触れているのですが、ブランディングの必要があるナショナルクライアントか、万人に情報を広めたい消費材メーカーさんや小売りさんではない限りはTwitterをやるのであれば、Facebookに注力した方が良いです。

1. 誰もが注目する時事ネタを、誰よりも早くつぶやく

例としてTOKIOの国文太一さんがご結婚された時に、私がつぶやいたツイートです。
こちらのブログでも書いたのですが、リツイート数が923で、インプレッション(表示回数)が141,712となっており、エンゲージメント率は3.3%となっております。


この誰もが注目する時事ネタというのは、芸能人の結婚あたりが最も需要ありそうですが、偶然による要素が大きいです。この国分さんの結婚ニュースもジャニーズファンの人から聞いてツイートしました。

ちなみに、時事ネタを早くつぶやくと何故リツイートされやすいかと言うと、Twitterの検索機能がかなり使われているためだと思われます。ネットニュースやテレビで「国分さんが結婚されて」という情報を目にした瞬間に、Twitterの検索窓で「国分 結婚」などと検索しているのですね。

2. あるある系ネタをつぶやく

みんなが「分かるわー」と思うよなあるある系ネタというのも、じわじわと拡散されやすいです。特に恋愛ネタだと共感を得やすいので拡散されやすいですね。こちらの投稿はリツイート数が268でインプレッション(表示回数)が21,514となっており、エンゲージメント率は3.7%となっております。


これは、共感を誘うような投稿を行なって連続してリツイートを起こして行って広めるという拡散の仕方になるので、投稿がいかに万人の共感を得られるかというところがツボになります。

3.Twitterの祭りに乗っかって面白い投稿をする

こちらはクライアント様のアカウントにて実施したことがありますが、300程度のリツイートを記録したことがある事例です。元々3万以上のフォロワーがいるアカウントだと効果が出やすいです。

Twitterというのは、以前のブログでも書いたのですが2ちゃんねるのカルチャーが入った「祭り好き」の文化があるんです。みんなでいっせいにバルス!ってつぶやくのもそうですね。
そこで、Twitterの検索ボタンを押すと、今流行っているトレンドワード一覧が見られるのですが、これが「ネタ系投稿」のお題が頻出するのです。例えば、数日前には「FacebookとTwitterの違い」というワードがトレンド入りしていました。

fbとtwの違い2


このお題に応えてクオリティの高いネタ系投稿をすれば、リツイートされやすいのです。例えばこのお題だったらこういう感じでフェイスブックとツイッターの違いを押さえた写真を組み合せます。

fbとtwの違い
さらに、こういったトレンドワードはまとめブログやTogetterなどの各種まとめサイトでさらにまとめられるので、露出が増えることになります。

ということで、たくさんリツイートされるにはどうするかを書いて来たのですが、たくさんリツイートされるのとフォローされるのはイコールではありません。機会があれば、どうしたらフォローされるかも書いてみたいと思います。

スターバックスに学ぶ顧客全包囲のメディアの作り方

スタバの売上はドトールグループの2倍近く!?

一人で作業したり、Wifiを使いたかったりでスターバックスに行くことが多いのですが、都内やその近郊では圧倒的にスターバックスの数が足りないと思うんですよね。常に混んでますし、当初は席の間にゆとりがあってくつろげる空間というコンセプトだったと思うのですが、今ではけっこう寿司詰め状態になっているところが多いです。(特に電源設置のカウンターあたり)

スターバックスの店舗推移を見ると、年々順調に増えていて2014年3月期には1034店舗と全国1千店舗の大台を超えているのですが、それでも都市部では需要に供給が追いついていない気がしますね。

ちなみにドトールグループ(ドトールにエクセルシオール等も含む)は2016年3月末時点で1339店舗(2016年)で売上が684億9千万(2015年)に対して、スターバックスは1034店舗で売上1256億6千万(2014年3月期)なので店舗数ではドトールグループの方が上ですが、スターバックスは2倍近く売上があります。スターバックスの方が単価が高いことは予想できますが、さすがにこの売上差は店舗あたりの来店数にもかなりの差があるのではないかと推測されます。

店舗数

売上高

※(単位 百万)スターバックスは2014年度の数値。ドトールグループは店舗数は2016年の数値、売上高は2015年の数値を使用

訪れる人によって提供する価値が異なるスタバ

何故こんなに集客力があるのかというと、スターバックスは訪れる客層によって提供する価値が異なるからです。例えば放課後のスターバックスは女子高生の溜まり場(筆者は放課後の学生をマクドナルドからスターバックスが奪ったと思っています)になっていますが、彼女たちにとってのスタバはフラペチーノを提供するスイーツ店です。今の季節、スタバにいる学生を見ると、みんな新作フラペチーノを片手にお話しに来ています。
そして、ノマドな人たちやフリーランス、ビジネスマンにとってはwifiや電源もあるので仕事場になっていますね。
私はこの2タイプがスタバの2大顧客層だと思っているのですが、さらにここから都市部か郊外かによって、客層が分かれてきます。都市部であれば軽いランチを取りに来るOLさんや、簡単な商談をしているビジネスマン、郊外であれば買い物の途中で休憩しにきた主婦や、勉強をしに来た学生などなど。これらの人は、スタバという一つの存在をそれぞれ違う確度から見ているのです。

■みんなにとってのスタバ

女子高生
フラペチーノを提供するスイーツショップ
求める価値は「美味しいフラペチーノ」
ノマドやフリーランス
仕事をするところ
求める価値は「Wifiと電源」
ビジネスマン
簡単な打ち合わせをしたり、営業の間に一息つく
求める価値は「緩和剤としての珈琲」
OL
ダイエット中なのでスタバで簡単にランチを
求める価値は「高いから1個しか買えないサンドイッチ」
買い物途中の主婦
買い物の途中に一息つく
求める価値は「おやつとしてのスイーツ」
勉強をしに来た学生
スタバを勉強部屋として使用
求める価値は「長時間座れる机と椅子」

このようにスタバはそれぞれの顧客の望む価値を提供しているのです。打ち合わせするビジネスマンは、会話の緩和剤としてコーヒーがあれば良いのでフラペチーノは頼みません。ノマドやフリーランスもスタバの使用頻度が高いので、単価の高い飲み物よりはWifiと電源を求めます。

それでは、ドトールはどうかというと、これらの顧客の中でビジネスマンとOLの要望しか満たせないのではないでしょうか。フラペチーノのようなキラースイーツがないので学生は集客できないですし、wifiや電源環境も万全ではないのでノマドやフリーランスも来ません。長時間居づらいので、勉強をしに来た学生にも不向きです。(最近は白ドトールという電源完備のゆったりとしたドトールも増えているようですが)

ということで、スタバの強さというのは、それぞれのニーズに合わせた価値をちゃんと提供できているというところにあるんですね。これはコーヒーショップという店舗以外にも応用できる話で、例えばWebメディアにも同様のことが言えます。趣味嗜好の違う人向けにたくさんの記事コンテンツを用意することで自分のお気に入りの記事を見つけてもらい、ファンを増やして行くという手法です。

音楽メディアの「ナタリー」は、音楽やアーティストに関するオールジャンルの記事コンテンツを大量に発信していますが、代表の大山氏の著書の中でもこのような形で語られています。

見つけた話題にフィルターをかけず、可能な限り全部のニュースを紹介するのが自分の理想だ。そもそも送り手が受け手の欲しいものを把握するなんてことは不可能だし、もしそれができるとおもっているなら送り手側の傲慢だと思う。
(中略)
「ナタリーって○○だよね」というイメージも、読んだ人の数だけあればいい。我々は徹底的に無色透明な存在でありたいと思っている。

とうことで、一定のジャンルはくくりながらも、可能な限り全方位の価値を提供することが集客の最大化に繋がるということでした。ただ、スタバはこの状態を最初から狙ったわけじゃなくて、なんとなく成り行きな部分も含むのではと思っていますが。

▼オウンドメディアの企画運用を承っております。お問い合わせはこちらまで
https://torino-inc.jp/

参考URL
https://www.doutor.co.jp/about_us/ir/report/kessan.html
http://www.starbucks.co.jp/ir/highlight/

女性向けファッションメディアの作り方〜当事者目線の視点が必要な理由〜

紙からWebへ。当事者目線の視点が必要な理由

前回のブログにて集客がしやすいメディアは、圧倒的に女性向けのファッションメディアなのですが、どうしたら集客出来る記事を書けるかというテーマで解説をしてきました。

・季節(トレンド)要因がある×SEOに強い

というジャンルに属するファッション系記事を量産するのが得策ということで、具体的な記事コンテンツの作り方(とタイトルの付け方)までを解説したのですが、実はそれ以上に大切なことがあります。それは、当事者目線の視点を持って、記事をセレクトするということです。これはキュレーションメディアが出来始めて顕著な傾向ですが、ファッション誌等の紙媒体は、当事者の目線に寄り添うというよりはむしろ「今年はこれが流行るよ!こういうファッションしてみない?」というメディアによるスタイルの提案がメインでした。
しかし、Webに移行すると、アクセスが容易に解析できることもあり、より読者の悩みを解決するような当事者目線の視点に寄り添った記事が求められます。

当事者目線で考えるファッション記事とは?

当事者目線で考えるファッション記事で、最も読者の需要があるのは「お悩み解決系」記事です。

例えば、以下の記事は女子なら誰しもが経験したことにある「前髪を伸ばしたいけど、その過程がウザい時」を解決する記事です。

アレンジ下手でも簡単!伸びかけ前髪のアレンジ術
http://matome.naver.jp/odai/2139900116029812501

同様にヘアアレンジ系で言うと、以下の記事もまた女子なら誰しも経験したことがある「朝、張り切って髪を巻いたら数時間で取れる」と解決する記事です。

【巻いても取れる】巻き髪をキープする方法
http://matome.naver.jp/odai/2134777897342370201

では、ファッション系ではどういったお悩み解決系の記事があるでしょうか。最も需要があるのが冠婚葬祭に関するファッションのお悩みです。

結婚式・披露宴にお呼ばれ。意外とやってしまうNGコーデ
http://matome.naver.jp/odai/2139997973530528101

結婚式や披露宴に行き慣れていない若年層の人は、意外とどういう格好をしていったら良いのか分からなかったりします。

さらに、冠婚葬祭に限らず季節のファッションのお悩みといえば「夏になっても使えるはおり物が欲しい」というお悩みなどです。

今買って、夏まで使える!はおり物コーディネイト術
http://matome.naver.jp/odai/2139873938968034001

お悩み解決系のファッション記事は、オウンドメディアに有効

このように、当事者目線に立ったお悩み解決記事は「そうそう、これが読みたかった」とかゆいところに手が届く記事になります。こういった記事コンテンツを作ることは、小売り業のオウンドメディアにおいてかなり有効だと思います。集客が出来るのはもちろんですが、すでに顕在化している読者の悩みについて「コレで解決できますよ」とモノの提案をすることが出来るからです。

「今買って、夏まで使える!はおり物コーディネイト術」であれば、ジップアップパーカーやシャツなどをそのままコマースで奨めたり、店舗に特設売り場を作ってO to Oで誘導しても良いでしょう。結婚式や披露宴のファッションは既に売り場がある場合も多いので、記事からそのまま店舗に誘導出来ます。
もしくは、売り場から逆算して記事コンテンツを量産するのも良いと思います。例えば、最近は海外旅行需要に応えるために、百貨店の片隅に水着売り場が常設されています。

このような記事を量産して、常設されている売り場に誘導するのも良いかと思います。
「海外でビーチデビュー。旅に役立つビーチグッズって?」
「海外ビーチファッションカタログ。アクティビティにもOKな可愛い水着って?」

ということで、当事者目線の視点で記事をセレクトすることが大事なのですが、「お悩み解決系」の記事はそのままモノの提案に繋がるため、小売業のオウンドメディアに向いているというお話でした。

▼オウンドメディアの企画運用を承っております。お問い合わせはこちらまで
https://torino-inc.jp/

女性向けファッションメディアの作り方〜見られる記事タイトルとは〜

先日こんな記事「Naverまとめ月間140万PVだった私が、ウケる記事ジャンルを伝授」を書いたのですが、続編ということで続きを書いてみます。

圧倒的に見られるジャンルはガールズ&ファッション

前回、見られる記事のジャンルは圧倒的にガールズ&ファッション系という話をしました。企業さんがオウンドメディアを立ち上げる際、このカテゴリに当てはまる企業さんだとアクセスが伸びやすいということです。アパレルさんや百貨店さんなどは、オウンドメディアによる集客がしやすいんですね。

今日は具体的にどういう記事構成にしたら良いかという事例を紹介してみます。まず、単純にアクセスを稼ぎたいのであれば、前回のマトリックス図に合わせて

・季節(トレンド)要因がある×SEOに強い

の記事を量産するのが得策です。ファッションそのものが季節(トレンド)要因があるコンテンツなので、ファッション系の記事はこの形で量産しつつ、その他は通期でアクセスの取れるガールズ系コンテンツ(ヘアアレンジ等)で補強するのが良いでしょう。

SEOに強いファッション&ガールズ系記事の作り方

それではSEOに強い記事の作り方の秘伝の味噌を公開します。まず、最も多くのアクセスを取れるのはこれです。

2016年春夏トレンドファッションのコーデ術

ポイントは【年数(2016年)】、【季節(春夏)】、【ファッション】、【コーデ】あたりのキーワードを仕込むことです。みんな検索する時に「2016年 春 コーデ」などと検索するわけです。この【コーデ】を【着こなし】にしたり、【最新】などのワードを追加したりして記事を量産していきます。

次にトレンドワードをフォローしていく

次に、今期のファッショントレンドのキーワードをピックアップします。ワードのピックアップに適しているのは、1次情報が載っているファッション誌やトレンドの元になっているパリコレ等の情報です。

2016年の春夏のトレンドキーワードをいくつか挙げてみるとこのような感じになります。

・スカーチョ(スカート風ガウチョパンツ)
・テロンチ(テロンとしたトレンチコート)
・ストライプ
・フェミニン

これらのキーワードを先ほど登場したワード【コーデ】や【着こなし】と合わせて記事を作っていきます。

「スカート風ガウチョパンツ「スカーチョ」のコーディネート術」
「テロンとしたトレンチコート、テロンチのコーディネート術」

といった風です。みんな「【トレンドワード】×【コーディネート(着こなし)】などで検索するからです。

オウンドメディアでファッション記事を作るには

これまで説明してきた原稿の作り方は、たくさんのアクセスが欲しい最大公約数の作り方です。オウンドメディアを作る場合は「こういう層に定期的に訪問してもらいたい」という見込み客を集客する必要があるため、もっと原稿のターゲットを定めてブランディングしていく必要があります。

例えば、20代後半〜30代前半くらいの少し大人な女性を集客したい場合を考えてみましょう。トレンドがフェミニンだっとしても、この年齢層の女性だとなかなかフェミニンなスタイルをし辛かったりします。となると、

「甘過ぎない。大人フェミニンなコーデ術」

という原稿だと「自分のための読み物である」と認識してくれ、それが積み重なれば「自分のためのメディアである」に昇華してくれるのです。

フラワーモチーフ(花柄)は、数年おきに春夏のトレンドに入りますが、フラワーモチーフの時点で「私には着れない」と思う層が一定量出てきてしまうトレンドです。
なので、以下のような原稿を用意しておくことで「ちょっと見てみようかな」を喚起できるんですね。

人気のフラワーモチーフ(花柄)を、甘さ控えめで大人可愛く着こなす
http://matome.naver.jp/odai/2139693802900213301

ということで、「女性向けファッションメディア」の見られる記事タイトルのポイントでした。

▼オウンドメディアの企画運用を承っております。お問い合わせはこちらまで
https://torino-inc.jp/